ルーヴル美術館展に行ってきました。

神戸市立博物館です。


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「ルーヴル美術館展」ということで、ルーヴル美術館からいろいろ絵画や彫刻が来ているのかな、と思っていたのですが、おもにルイ15世、ルイ16世の時代(18世紀)の調度品や絵画がたくさん展示されていました。


ポンパドゥール夫人の好みだった。


とか


マリー=アントワネットに捧げられた物。


なーんてものがたくさんあるわけです。


美術史的には「ロカイユ様式」というのから「新古典主義」ぐらいまでになるのだそうです。

この「ロカイユ」は「ロココ」の語源なんだって。これはすごく不思議な、というかアンバランスなデザインでした。


どれもこれもぜいたく品ですよ。

ダイアモンドのちりばめられた、かぎ煙草入れにはびっくりでした。

豪華なかぎ煙草入れは、外交上の贈り物としても使われたみたいです。


銀製の食器(テリーヌ入れ)がたくさんあったのですが、料理がまずくなりそう…と思うのは私だけでしょうか(笑)

大きなタペストリーにオペラの一場面が描かれていたり、ドン・キホーテが描かれていたり、どこに飾っていたのやら。

日本の蒔絵をはめ込んだ家具とか、中国製の磁器とか、東洋趣味の流行も見えて面白かったです。


マリー=アントワネットの旅行かばんもすーごく面白かったので、機会があればぜひ。



さて。

じゃあ少しお勉強しましょう。


ルイ15世(1710-74)は、ルイ14世(太陽王)のひ孫で、奥さんはマリー=レクザンスカ。

ポンパドゥール夫人は彼の愛妾。

ルイ14世がたくさん戦争したし、ヴェルサイユ宮殿をはじめいろいろお金を使ったので、すでに王宮の財政はかなり苦しかったようです。ルイ15世はあんまり政治に興味がなかったようで、ポンパドゥール夫人やショワズール公爵に任せきりだったとか。


ルイ16世(1754-93)は、ルイ15世の孫。奥さんはもちろん、マリー=アントワネット(1755-93)。

この方々は、フランス革命でギロチン刑に処せられました。


この人たちの息子で、ルイ=シャルル(ルイ17世)のことを、展示場を出たところで売っていた本で見て、それにちょっと興味を持ちました。

ルイ十七世の謎と母マリー・アントワネット―革命、復讐、DNAの真実/デボラ キャドベリー
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本当に革命のときに亡くなったのかどうか、わからないんだそうです。
知らなかったー。

Wikipedia ルイ17世