過ぎたるは及ばざるが如し。
先日、ロシアの恐ろしい報道規制についてのドキュメントを観ました。
政府批判をしているテレビ局を買収して政府礼賛の番組を流させたり、政府批判をしている新聞記者やレポーターを脅したり買収したり暗殺したり。
権力が報道の自由を抑圧するのは恐ろしい。というような内容で、ロシアでの現状は確かに恐ろしいと思いました。
今夜、日本のアキバ連続殺人者の親が、テレビカメラの前で謝罪する映像を見かけました。
そのあまりにも痛ましい映像を観続ける事が出来ず、すぐにチャンネルを変えました。
俺には、こんなものを電波に乗せてしまう報道機関の連中の神経が信じられませんでした。
史上稀に見る大惨事を起こした者の親を公衆の面前で晒し者にして、一体何になるというのでしょうか?
自分の子が、いくら償っても償いきれない罪を犯してしまった親の気持ちを、彼らは少しでも汲むという事が出来ないのでしょうか??
それとも、犯罪者の親は吊るし上げられて当然だとでも言うのでしょうか??
それとも、左様な良心や倫理など、視聴率や話題性の前では塵芥も同然とでも言うのでしょうか??
それとも、自分達が断罪者だとでも逆上せ上がっているのでしょうか??
少しは、恥を知ったらどうなのでしょう。
ロシアや、他にも例えば中国や北朝鮮のように、国家権力が報道機関を統制し、自由な発言の権利を奪われてしまう事は確かに恐ろしい事です。
しかし、日本のようにメディアその物がもはや権力になってしまい、それに規制がかからず野放図なまでに増長してしまっている現状と、果たしてどちらがより恐ろしいのでしょうか。
『過ぎたるは及ばざるが如し。』
物事が極端であれば、その方向が右であれ左であれ、結局そこに差は無いように思えます。