ミクロ経済で見るゲーム 前篇
一般的に、ある経済主体Aの所得がY増加すると
Aが消費する財Xの消費量も増加する。
つまり、
年収500万円だったA君は、上カルビを月に一度の贅沢で食べているが
もし年収1000万円になったら、毎週上カルビを食べる。
「一般的に」と付けた理由は、そうならないものもあるからだ。
たとえば、牛丼の消費量を考えてもらいたい。
年収500万円のA君は、牛丼を主食にしているが
年収1000万円になったら…あまり食べなくなった。
そう、彼はもっと贅沢なものを食べるようになったのだ。
前者の上カルビのようなものを「上級財」
後者の牛丼のようなものを「下級財」と呼ぶ。
ゲームはどちらだろうか?
少なくとも、所得が上がって消費が落ち込むことはなさそうだ。
つまり、「上級財」ということになる。
上級材には2種類ある。
1つは、「奢侈品」、つまり贅沢品だ。
特徴として、所得の変動率よりも高い割合で消費が変動する。
旅行やブランド品などがその代表例である。
年収500万円の人よりも年収1000万円の人は
2倍以上ブランド品を買い、2倍以上のお金を旅行にかける(らしい)
そして、もう1つは「生活必需品」だ。
こちらは、所得の変動率よりも低い割合で消費が変動する。
ご飯や調味料などがその代表例である。
年収500万円の人よりも年収1000万円の人は
少し多く買うかもしれないが、2倍なんてことはさすがにないだろう。
ゲームはどちらだろうか?
年収500万円の人よりも年収1000万円の人は
2倍以上のゲームを…買うわけがない。
つまり、ミクロ経済学で語れば、ゲームは「生活必需品」だ!
…果たしてそれは本当だろうか?
To Be Continued...