マインドシーカー
1989年 ナムコ
ファミリーコンピュータ
定価 4800円
超能力者清田益章氏監修の超能力開発ゲーム
プレイヤーは様々なトレーニングを通して
自分の中に眠るサイキックパワーを目覚めさせていく。
トレーニングや課題は豊富にあるが
大きく分けて次の2つのルールで構成されている。
(1)5個のシンボルから正しいものを1つ選ぶ
(自然確立に従うと成功する期待値は0.2)
例)5つの絵柄から、裏返しのカードの絵柄を透視する
5つのカードリーダから、正しい差込口を選んでカードを挿入する
(2)成功するように念じてボタンを押す
(成功、失敗が同様に確からしいとすれば、期待値は0.5)
例)ドアが開くことを念じて、Aボタンを押す
光がつくことを念じて、Aボタンを押す
噴水が出ることを…(以下略)
トレーニングパートでエスパーレベルを上げて
清田氏の課題に見事合格すればクリアなのだが
エスパーでない一般人にとって、それは運でしかない。
試しに、以下のような課題があった場合を計算してみよう。
課題1)5個の絵柄から、伏せてあるカードの絵柄を透視(5回中2回以上成功する)
課題2)光がつくことを念じて、ボタンを押す(5回中3回成功する)
課題3)ドアが開くことを念じて、ボタンを押す(5回中3回成功する)
以上の課題を3つ連続で成功せよ。
課題1)
0回成功する確率 → 4/5の5乗 ×1通り → 約32.8%
1回成功する確率 → 4/5の4乗 × 1/5 × 5通り → 約41%
2回成功する確率 → 4/5の3乗 × 1/5の2乗 × 10通り → 約21%
3回成功する確立 → 4/5の2乗 × 1/5の3乗 × 10通り → 約5.3%
4回成功する確率 → 4/5 × 1/5の4乗 × 5通り → 約0.5%
5回成功する確立 → 1/5の5乗 × 1通り → 約0.03%
2回以上成功する確率 → 約26%
課題2)
0回成功する確率 → 1/2の5乗 × 1通り → 約3%
1回成功する確率 → 1/2の5乗 × 5通り → 約15.5%
2回成功する確率 → 1/2の5乗 × 10通り → 約31.5%
3回成功する確率 → 1/2の5乗 × 10通り → 約31.5%
4回成功する確率 → 1/2の5乗 × 5通り → 約15.5%
5回成功する確率 → 1/2の5乗 × 1通り → 約3%
3回以上成功する確率 → 約50%
課題3) →課題2と同様
<結論>
以上より、総じた成功確立は6%程度と考えられる
かなり低い確率でしかクリアできない事がわかって頂けると思う。
もちろん、本当に透視が出来る方であれば別なのだが…。
とにかく、我こそは超能力者という方
ぜひ、このゲームに挑戦してみてはいかがだろうか?
今日の一言)
そんざいとは ちょっかんの だいめいしである
(清田氏の台詞より抜粋)
