オタニュース詰め合わせ@1月後半 | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

りんたろう 

 僕はあの「アカルサハ、ホロビノ姿デアラウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ。」というのが好きだったんだ。それをハーロックの明るい部分と暗い部分に引っ掛けた。あの頃だったっけ。ネアカだとか、ネクラだというのが、腹が立つくらい流行ったでしょ。


小黒祐一郎

 時期としては、もう少し後ですけど、ネアカとネクラが流行りましたね。


りんたろう

 要するに、暗いものを否定していたわけだよね。馬鹿な事を言ってるなって思ったの。世の中なんて、光と闇の両方があって、初めて成り立つんだよ。誰だって暗いのは嫌だけど、それを排除するとおかしくなる。

                          

                          「PLUS MADHOUSE 04 りんたろう」


2009-01-31 はアニメ制作会社のもはや常識になってきた構造的苦境について。あと角川書店の業績つながりで言うとちょうど今期の下方修正(出版ではなく映像事業とゲームなどの事業が足を引っ張ってます)がでていたので貼っておきます。ちなみに一応ハルヒや生徒会の一存はヒット作として数えられています。「大」ヒット作ではないですが…。


14:00 94770 角川GHD 平成22年3月期 第3四半期決算短信
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120100127006103.pdf
14:00 94770 角川GHD 業績予想修正のお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120100128007900.pdf


2009年の邦画作品別興収上位10本が固まる
1位 東宝「ROOKIES-卒業-」 興収85億3千万円
2位 東宝「劇場版ポケットモンスター 超克の時空へ」 興収46億7千万円
3位 東宝「20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗」 興収44億円
4位 クロックワークス=カラー「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破」 興収40億円
5位 東宝「アマルフィ 女神の報酬」 興収36億4千万円
6位 東宝「名探偵コナン 漆黒の追跡者」 興収35億円
7位 東宝「ごくせん THE MOVIE」 興収34億8千万円
8位 東宝「余命1ヶ月の花嫁」 興収31億5千万円
9位 日活=松竹「ヤッターマン/YATTERMAN」 興収31億4千万円
10位 東宝「クローズZEROⅡ」 興収30億2千万円

(全文は12月17日付【文化通信速報映画版】に掲載)


ポケモン、EVA、コナンがトップ3入り。ただ、こういうメジャーとは別に、興行収入総額では大したことなくても(単館辺りを狙う)空の境界が先駆けとなろうかと思いますが、かつてのOVAのように劇場公開→DVD売上で利益を出すというモデルは確立したように思います。


釘宮理恵台湾で異常人気 サイン会25日前から徹夜組
>人気声優の釘宮理恵さん(30)が2010年1月30日に台湾でサイン会を行うが、150人分用意された参加チケットは10秒足らずで「完売」し、当日券を求めるファンが1月3日から徹夜で並ぶ騒動になっている。


流石に一ヶ月前からの行列は無いわwww釘宮病の称号は謹呈せざるをえない。


> 「釘宮病」は06年放送の「灼眼のシャナ」から話題になり、07年放送の「ゼロの使い魔」で病状が確定された。釘宮さんは、相手に冷たく接した後で「萌え」の愛くるしい表情に変わる「ツンデレ」の女王と呼ばれていて、その演技にノックアウトされたファン達は、釘宮さんの声が頭から離れなくなり、さらに聞きたくなる中毒症状を指す。目に見える症状としては、「2ちゃんねる」などの掲示板に、釘宮さんが演じたキャラクター名を何度も何度も書き続けたり、「くぎゅうううううう・・・」など釘宮さんが出す独特の声を書いたり、声を出してしまう、などがある。(J-CASTニュース 2010/1/15 19:59 )


釘宮病に軽度とはいえ罹ったことは動画を貼ったこともあり否定できませんが、こうしてニュースとして字面で追うのは非常に恥ずかしい!





シンジの“ほにゃらら”賛歌さま「庵野秀明愛ゆえに宮崎駿を斬る!」

宮崎監督との直接対談ではEVA続編製作を否定していたことを思い出すと、今こそ再度両者、それに押井監督を交えた対談とか観てみたい。


今日もやられやくさま 『聖痕のクェイサー』第2話DC版が陥没乳首に豊崎愛生さんの喘ぎ声満載で好評みたいだね

これは地上波での放送は無理すぎるというか、普通に18禁アニメじゃないか(笑)


サイオンジ探偵社さま「アニメにおけるおっぱいと年齢の考察」

おっぱいといえばということで発掘ネタ。アニメキャラで老人と子供はともかく、その中間の年齢において微妙な年齢差をどう絵として表現するかは難しいでしょうね。



小黒祐一郎

 どちらかと言うと、テーマで作品を作るのは苦手ですか。


りんたろう 

 絶対苦手。テーマというものが何なのか、というのは難しいんだけど、小黒が言っている意味は分かる。苦手というか、世間でよく言われているような意味でのテーマというものを、自分は見つけられないのかもしれないね。見つけたいのか、見つけたくないのか分からないけど。むしろ作品が出来上がった段階で「あ、これがひょっとしたら、この作品のテーマなのかな」と思う事はある。よく「映画はアクチュアリティを持つべきだ」って言われるじゃない。それは言葉では理解できるし、映画を観て、時代のアクチュアリティというのが大切な要素である事も分かるけど、それを自分のところに引き寄せたとき、作っているものにそれがあるのかどうかは、あまり考えないようにしている。僕はアニメーションの作家であるよりも、職人でありたいと思うんだよ。


                          「PLUS MADHOUSE 04 りんたろう」

PLUS MADHOUSE 4 りんたろう (プラスマッドハウス)/スタジオ雄
¥2,310
Amazon.co.jp
▲アニメに事寄せて時評を騙る半径3m社会学者を軽蔑して久しいわけですが、うってかわって小黒氏が中心となって純粋にアニメの魅力を余すことなく引き出す対談はアニメの見方を豊饒化してくれるので大好きです。「幻魔大戦」制作時の角川春樹氏とのやりとりだとか非常に面白い逸話もいっぱいです。