答えはクライアントの中にある
「答えはクライアントの中にある」
というのは、コーチングの基本姿勢としてよく言われる。
これに対して
「未熟な部下(子ども)が答えを持っているわけがない。
ちゃんとティーチングしてやらなければ」
と言う声を聞くことがある。
だが、コーチングで言う答えとは唯一無二の「正解」と
言う意味ではない。その人の人生に対する答えはその人しか
出せない、と言うことだと思う。自分の人生を
一番知っているのはその人なのだから。たとえ間違った
としても、自分がその間違いすら超えて「納得できる答え」は
やはりその人の「外」ではなく「中」にある。それを見つける
お手伝いをするのが、コーチング。
だからこそ、コーアクティブコーチングでは
「クライアントはもともと完全な存在で答えを見つける力を持っている」
という形で「4つの礎」(the Four Cornerstones)の1つに入れている
のだ、と思う。
「わからない、というのは、答えを探すのをあきらめたわけじゃない、
お若いの。それは安易な答えに甘んじないということだ。疑問を
生きるがよい。それを深いところで感じるんだ。本当の自分はどんな
存在なのか?」
「愛の旅人」 ロジャー・フーズデン