薔薇たちも散り始めた蒼嵐の日々



薔薇園終わり頃に好きなノバーリスが咲き

色合いや花柄がいいですねー

さて古文で必ず学習する平家物語

琵琶法師が語る戦記物ですが世阿弥が

平家公達に心寄せた演目が多い

能~俊寛~は世阿弥作とは特定されないようですが

かなり特異な演目 



最近能楽と文楽での俊寛を観ました



舞わない金剛宗家は一瞬に哀しみの慟哭を〜

シオリの所作が美しく謡が絶望感を醸し出して

惹き込まれました



俊寛は後白河法皇側近で位が高い僧都

対立していた平清盛が1人だけ流人赦免にしなかった

訳も想像できますね

勘十郎の俊寛は流人の零落の内に毅然とした気位を

感じさせて岬で船を見送る様は一層哀れさが〜

人形の細やかな動きと静謐感ある浄瑠璃が見事

挿話では食を断ち自害と〜

絶望感の果てに若い成経たちや若い海女にいちるいの

望みを見出したように想われました

平家の盛者必衰を暗示しているようでしたね



後日談は如何にも日本的心情が溢れてますね

歌舞伎では先代勘三郎の俊寛が生々しくて印象的

古典芸能の三者三様の描き方ですねー



夏も間近になりましたー