名称からして不思議な趣き
相模湾を見晴らす蜜柑山に忽然と構築された
現代アートの杉本博司の作品群
花嵐でしたが春日社の一年祭歌舞音曲奉納に
まず光学硝子能舞台が海に迫り出し
古代ローマ劇場の再現がインパクトあり
客席から舞台は海面に浮いてるように
見えるらしい〜
風雨強くてここでの奉納は中止で残念
円形石舞台では笙の音色でモダンダンス
真摯に捧げる心地がひしひしと伝わりました
隧道は参道のような感覚で海へ向かい
冬至の日の出が石舞台まで差し込む
さぞ不思議な感覚に囚われるでしょうね
山桜と菜花路に分け入ると隧道から龍笛が〜
たなびくような響きで春日社での奉納舞
参列者の傘で舞はチラチラ見でしたがー
海と空や山も混然と一体になっていました
海霧が立ち込めたギャラリーでは
シチリキに合わせたパホーマンス
作家の海景が展示され創作の原点を見た心地
待庵寸法の茶室に続く石造鳥居は
古墳時代から古代、中世の廃石の組み立て
山の其処彼処に由緒ある石が使われて
雨に濡れて美しい風景でした
此の辺りには石切り場跡があり江戸城の石垣
に切り出されていた事も納得できます
待庵は蜜柑農家の古いトタンで拭き~雨聴天~
どこか遊び心に溢れ作家の多彩な経歴や
目指している世界に少し触れられましたし
秀吉の小田原攻めに帯同した利休の足跡も
感じられ感慨深いです
体感する現代アートの一日で幸せでした
晴天にも尋ねたいですね