ドナルド-キーン展を観ました
数多の遺品や書籍で華麗な文壇人脈や足跡で
見応えありでした
著書の『日本人の美意識』を読み返すと
改めてキーン氏の想いを感じました
まず藤原公任が挙げている歌の品位
〜ほのぼのと明石の浦の朝霧に
嶋がくれ行く舟をしぞ思ふ〜
よみ人しらずの覉旅歌で言葉の妙を尽くして
余情のあらわれる境地と称えてる
曖昧さの内に密かな暗示が海辺の景色を
情緒豊かなものに〜
確かに日本人に刷り込まれた美意識だと
実感しました
後朝ーきぬぎぬの別れかしらと
勝手に想い込みました
歌枕展も様々な旅のかたちがあり
古代人は歌枕を詠んで各地を旅していた
明石の浦もそのひとつですね
西行や芭蕉然りキーン氏も日本を深く広く
分け入った旅をしていたと想いました
様々な指摘が改めて日本人の美意識を
再確認し魅了させられた機会となりました