1914年紀行作家のシドモアは日本中を

旅をして1番美しい櫻と称賛し雑誌に

寄稿したのがこの兼六園の旭櫻

写真が残されているだけでも稀有な事


前田藩の頃移植され名桜として愛され

親しまれましたが、昭和初期に枯死

しかし切り株からのひこばえが

桜守達の手当で大切に育てられていると

聞き花の盛りに出会えたいと想い

花嵐前に思い切って尋ねました



散り始めでしたが四年越しの念願叶い感激

二代目旭櫻として凛とした立ち姿は

親櫻の面影を漂わせています



しばらく眺め尽くしましたが金沢城を

額縁のように彩どる染井吉野が散り終り

人出も少なくゆったり散策

山桜種として盛りの花房は真っ白とか

永らえて欲しい櫻樹です


シドモアはポトマック河畔の櫻寄贈に尽力

100周年記念に里帰りしたポトマック櫻下

横浜外人墓地で眠っています

日本の櫻をこよなく愛した女人に

不思議な絆を感じてしまいますね




兼六熊谷櫻は満開

花影で花嫁姿の撮影に何組も出会いました



万朶の風情あふれた楊貴妃櫻など

名残の櫻を満喫

西行詠う〜又幾たびの春にあふべき〜の

心境にひたりながらの櫻詣りでした