四季折々に尋ねる庭園

いつもよく手入れされていて〜

梅雨の晴れ間で新婚さんの撮影が2組

長閑で微笑ましく打掛け、袴姿が景色に

溶け込んでいました



初夏の佇まい 池畔に群生する半夏生!!

毎年愉しみに訪れています

雑節では七月二日で蛸を食すらしい


何年か前に両足院の半夏生の庭を愛でに

京都日帰りした事があります

葉が段々と白くなりまるで化粧してるよう

妖しげな趣きある草ですね



不思議なことに長く眺めていても飽きない

初夏の清涼感にあふれ清々しい朝の気分

菖蒲や紫陽花はもう名残花です



半夏生は型取りか難しいけれど〜

紫陽花も一度は登場させたい

初夏の風に吹かれ水菓子で一服



いつも浮かぶ小舟、夜桜のときも絵になる

時折鷺が居たり〜



先日~鵺 ぬえ~を袴能で観ました

鵺は顔は猿、胴は虎、尻尾は蛇という妖怪

御所に取り憑き、天皇は病いになる

平家物語からの世阿弥の夢幻能で 

不気味な詩趣を友枝昭世師は

巧みに感じさせていました!!


面も装束ない袴姿がより源頼政に討たれ

池に浮かんでいたような虚舟で川に

流された鵺の哀感を鋭く表現

いつ見ても立姿の美しさにうっとり


それにしても人間に危害を与えるものに

対して世阿弥の眼差しは優しいかな〜

囃子方主催なので一調一管など四拍子を

聴くよい演能でした


中庭に萩が咲き乱れて


 夜陰より 怪し笛の音飄々と

   哭きつる鵺の虚舟(ウツボ舟)あはれ 

                みみ禹