桜開花予報が出ましたがひと足早い河津桜
早春賦の彩りです
木遣の声の技から考えあぐねていた事
相国寺の観音懴法を能舞台で聴きました

三修羅能のひとつ、朝長ー小書に懴法が
あり観た事がありますがよく覚えてない‼
確か太鼓方の秘事でシテの出端を特殊化
長い時間をかけて橋懸りを歩みます

今回は相国寺の僧侶が観音懴法会を〜
低く地を這うような響のシンバルと太鼓に
始まり観世音菩薩に自らの罪を懺悔し
感謝を捧げ亡き人を弔います
所作や作法も特別、発声が微妙な音色で
不思議な世界に居るようでした
声明の響は、人の声が楽器であると
あらためて感じさせ聴き入りました

平治物語よる朝長は戦う前に負傷し
足手まといになりたくないと自害
物語では父義朝が打首にしたと〜
功名を上げられなかった若武者の
無念さや苦悩が伝わっていました

シテの梅若実師は立派な体躯で
十代は?〜と想っていましたが
健気な若武者が乗り移ったようで
流石実力者でした!
いつか相国寺の観音懴法会にお参り
したいものです
草木萌動 そうもく、めばえいずる候
淡い新芽の生命の営みに力を頂きたいと
切に想いますね