土手の薄、秋冷の風に銀波のようになびいていました
久しぶりの能楽堂、中庭の萩が乱れ咲いています
時候に相応しい「龍田」 春は佐保姫、秋は龍田姫
夜神楽の小書き、やはり四拍子の能囃子を聴くと
ほっとします
森田流の若手の笛でしたがよく鳴っていました
シテの真州師は立ち姿が若々しく美しいですね
大口の文様が流水に紅葉が吹き寄せられていて
まさに龍田川の景色を見るようでしたし
楓色の多分法被が軽やかで、龍田山からふわりと
降り立つような舞姿が心に残りました
能装束は色目が風雅で、古い装束を観ても
美意識の高さが伺われるますね
夜道、雲間から中秋の名月!
昼は曇りがちでしたから本当に嬉しい観月になりました
今夜はお供えの準備が出来なかったので
可愛いい兎饅頭、故郷の品につい目が行きます
五郎島がぼちゃ餡で甘味もほどほどー
讃岐の「おいり」 軽いあられでやはり郷土の菓子
お慶びの引出物だそうです、雛あられにもいいですね
秋は駆け足で訪れてくれてます!
明けて十六夜ですが、月も紅葉も古歌に秀歌が
多いですね
「龍田川紅葉みだれて流るめり
わたらば錦中やたえなむ」 よみ人しらず