一年で昼が一番長い「夏至」 朝から青嵐
雨風が吹き荒れていましたが、あのアメリカ紫陽花
可憐な花も雨に打たれて俯きがち!
この日しか時間が取れそうもないので半分濡れながら外出!
どうもシネマはつづけて観てしまいます
イラン映画でアカデミー賞受賞作品
でも監督たちは出席を拒否、あのトランプ大統領令に
抗議してーとにかく波紋のおおい政権でした
まだ半年なのにイスラム圏のせめぎ合いがより複雑化
イランとアメリカの関係もサウジが絡んで刻々と変わり
予測のつかない情勢が世界中に拡散されている!
冒頭アーサー・ミラーの戯曲「セールマンの死」の舞台が
演じる現代的なテヘランの夫婦、戯曲の初演は1949年
あの初老のセールマン末路に何かと暗示的でした
今注目されている監督の何気ない仕掛けが秀逸
女優である妻に降りかかった暴行事件をきっかけに
どこか食い違ってしまう二人、今でもイランの伝統的な価値観
名誉と恥の意識が強い社会と記されていました
イスラムのタブーというかとくに女性に対してー計り知れない
ものを感じました
睦ましかった夫婦を引き裂いたもの、多分微妙な感情のズレ
どこにでも起こりうるとずしりと重く感じました
横顔の美しい女優さんで、勘違いから押し入ってしまう
年老いた暴漢に対して彼女が見せる憐憫の表情が
とても印象的でした
イランも検閲が厳しいそうで、ワイダ監督が貫いたように
あちこちにその矛盾や抵抗が表現されていました
遅いランチにオニオングラタンスープ
夏至には合わないかもと想いながらも美味でした
心に叶ったシネマのあとは余韻を楽しむのがいいですね