久しぶりにシネマ、小さなホールですが話題の作品
アンジェィ・ワイダ監督の遺作 「残像」
歴史上様々な試練や抑圧があったポーランド!
あの抵抗3部作とされる「灰とダイヤモンド」は忘れがたい作品
それ以降公開された作品を極力観るようになりました
壁に貼られたポスターに、前に観た「鷲の指輪」!
これも印象深い作品でした
「残像」は実在の前衛画家の死に至る4年間をー
戦後スターリンの全体主義に翻弄されて、すべてを失う
その残酷さ、冷酷さが浮き彫りにされています
ナチとの闘いから解放された途端に新たな試練が続くー
自由を抑圧する不当な力への抵抗を全作品を通して
表現してきた監督の足跡に感動しました
ようやく梅雨らしくなった「父の日」でしたが家族と会食
昔ポーランドへの旅した話などしました
ワルシャワで会った通訳、夫妻とも大学教授でしたが
ナチに親族を殺されたり、ソ連時代の屈折した感情など
とても生生しいものでした
残像の芸術家が容赦ない弾圧をうける様子がとても
現実味を帯びて感じられました
梅雨どきに青梅が出回ると作りたくなる「青梅」
久しぶりに練り切りにーほっと一服です
昨年のワイダ監督の言葉「一人の人間がどのように
国家に抵抗し、表現の自由を得るために、どれほどの
代償を払わなければならないのかーーーー今、再び
ゆっくりど私たちを苦しめ始めています」
この遺作はこれからの時代への警鐘を鳴らしており
警告とも受け取りました
また「灰トダイヤモンド」の政治に翻弄されマチェクの
ゴニ捨て場での最期、鮮烈な映像などに強い情感
強いメッセージを改めて思い起こしました
信念を貫いたワイダ監督にー合掌