街中の紅葉も秋の色合い、冬時雨と小春が入れ替わり

今日はTシャツ姿の人も見かけました

久しぶりの国立博物館、銀杏も色づいていました

滋賀の擽野寺の20体のみほとけたちに対面

寺よりはじめてお出ましの秘仏!

この10世紀の十一面観音菩薩、一丈六尺の

堂々たるお姿でなにか安堵を頂けそうでした

 

甲賀様式という独特の切れ長で上がった目じりや

衣が優美で細身を引き立たせ、文様の色目が

微かに残っているのも興味深く、きっと古より

厚く信仰されていたのでしょうね

 

とても慈愛に満ちた薬師如来坐像もよい面立ち

友人たちの諸々の病の平癒を祈願しました

平安仏がこれほどまとまって残っているのも稀有なこと!

時代が下って、鎌倉時代からの 禅「心をかたちに」

これも名宝が数多、なかでも白隠の達磨像は圧巻

雪舟の「慧可断臂図」など国宝が22件も!

足腰の疲れを忘れて観てしまいました

国宝の油滴や玳皮天目茶碗や銘「新田肩衝」の

唐物茶入れなどぞくぞくしました!

仕覆も見たいですし、なにより一国を揺るがすような

数奇な運命を刻んだ茶器ですからー

書画も数多く、もう一度訪れたい思いがしました

出口に京の紅葉景色、昨秋は東福寺、永観堂と

紅葉狩りを楽しみましたが、この秋は叶いませんでした

せめて主菓子に想いを馳せましょう

残りの白あんを使い切ったので、なんとも大振り!

銘は「錦おりなす」か「吹き寄せ」もいいかもと

ひとりよがり!で一服しました

「時雨きて 染むる紅葉のいかばかり

       秋のかたみとしばし眺めむ」  みみ卯