如月晦日は29日で、一日得をした気分ですが
春の大気は不安定で北国では暴風雪の予報!
なぜ「かえる」? どうも一日を飛び越すになぞらえて
蛙らしいー
春らしからぬ氷雨のなかでも健気に満開になりました
一雨ごとに本当の春の気配を感じさせてくれています
先日、江戸三味線の百花繚乱の二回目の演奏会に
1751年(宝暦元年)から1800年(寛政12年)までです
「水仙丹前」 荻江節で聴いてみたかった曲
上調子や囃子も使わず、座敷などでしんみりと
聴くものらしいー逢う恋、待つ恋、忍ぶ恋と恋路のさまを
面々と歌っています
ロビーには毎回、床本や浮世絵などが展示
北斎の廓風景が風俗画としても面白いですね
お話では、昼間の一階にいる遊女たち、
寛いでいる様子がみてとれます
歌舞伎でも廓の客座敷は2階ですよねー
奥に階段が見えたり、遣り手らしい女など
見飽きないものでした
「教草吉原雀」 華やかで派手な曲
一気に舞台が明るくなる雰囲気で
三味線も存分に腕を発揮しています
吉原での遊びの振舞を歌っているー
余談ですが、江戸詰めの武士は昼間しか
吉原通いはできなかったとのこと、夜は
藩邸に居て不意の事に当たることが
大事な務めだったとかー
また大店の商人たちは、武士たちから
いろんな情報を得ていたらしいとー
18世紀後半の江戸は災害都市
天災、疫病、大火事などに見舞われても
高等遊民が増え、庶民の趣味娯楽も
多様化していった時代だったと解説していました
シリーズで聴いているので、江戸シャミに
浸った一夜となりました