関東から行くと、吉野は遠いですね、新幹線や近鉄吉野線を
乗り継ぎこのケーブルに辿りつくのに5時間以上!
長年の憧れの吉野山なので、わくわくしていましたがー
高野山より狭い山間にある霊場、山並みが靄にかすんでー
蔵王堂のご開帳中でしたし、なによりも西行の足跡を辿る旅!
そして戸隠山ならぬ吉野山の紅葉狩りもー
今年の紅葉は今一つだそうですが、所々で彩が見られました
秋に入ってからの暖かさが影響しているとのことー
まずは西行庵へ、奥千本のBus終点からすこし山道になります
細い山道を辿りますが、この山中を西行も歩いたのでしょうか
20分ぐらいの道のりですが、なんだかドキドキしました!
辿りついてみれば、なんと小さな庵 櫻を愛でて3年は住んだとー
その時代のものではないのですが、偲ぶにはよい庵跡です
西行像が置いてあるのも、なにか観光的ですが
この山上に足跡を残したかと想うと感慨深いものでした
庵の前のもみぢは終わっていましたがー寂しさが募る景色
櫻の歌が多い西行、秋歌のなかにも吉野で詠んだらしき歌
「暮れ果つる秋のかたみにしばし見む
紅葉散らすな木枯らしの風」
「花をみし昔の心あらためて
吉野の里にすまむとぞ思う」 西行
「とくとくと落つも岩間の苔清水
のみほすまでもなきすみかかな」 西行
今も滴りおつる苔むした筧から清水がー冷たくて甘かった!
西行の日常というか生活感があり嬉しくなりました
奥千本まで登ってきた甲斐がありましたね
名残りを惜しんで、金峯神社まで戻るとー
義経のかくれ塔 これも狭い空間! 吉野は歴史とロマンに満ちている!
水分神社、みくまりと言う「子守りの宮」とも呼ばれている
桃山様式の風格のある神社で、ちょうど枝垂れ桜を
見上げるような西行像がありました
さくらに憧れる想いを込めて彫られたのかしら
なんだか微笑ましいですね
「吉野山去年(こぞ)の枝折の道かへて
まだ見ぬ方の花をたずねむ」 西行
この歌がしきりに想われ、偲ぶよすがとなりました
つづきは次回にー