来月この蔵王権現御開帳に出向くので、又講座を聴きました
曼荼羅についてはよく分からないことばかりなのでー
高野山で観た空海の両界曼荼羅から変容をとげ
山岳曼荼羅、神域の曼荼羅化、神道曼荼羅など
多様化しているのですね
吉野においては、蔵王権現を中心に大峯八大童子が描かれている
それが持ち物によりいろいろ検証されていました
つい絵画として見てしまいますが、いろいろメッセージがあって
とても一筋縄ではいかないものですね
解読してもらわないとなかなか難しいと思いました
でも吉野山中のスライドで様子が知れて有用でした
古来自然と共生している日本人の心象風景に心惹かれました
茶道では10月は一年の終わり、11月の開炉が新年になります
風炉の終わりにあたり、名残りの茶事をいたします
すべて侘びた趣を心がけますが、花は返り花などを取り混ぜてー
手近の草花で、まったくの見立てであまり風情がないかもー
片付け物をしていたら、香道具を見つけました―懐かしい!
この羽は、テームス河畔に住んでいた頃拾った落羽
竹皮を巻いて手作りしたものでした
名残りの茶事では、寄せ香、あるいは附け干など香片を寄せ集めて
造ります、これは亡き師が下さった「空蝉」だったかしら
久しぶりに炊いてみましたが微か過ぎてーでもほのかに雅な香りで
ほっこりしました
侘びの風情ということで、風炉釜もやつれたもので藁灰をいれ
茶碗も欠けたのを金繕いしたものなど用いたりします
藁灰はもう日常的にないもの、でもドライな草の茎を銀紙で包み
オーブンで蒸し焼き!にするとらしきものが出来ました
いくら趣向といっても、なんだか阿漕な気がしていちど試みただけです
確かに茶事は亭主7分、客3分といわれるように、愉しみはおおいに
亭主側にありで、一座建立が叶えば望外の喜びにもなりますがー
演出過剰になると、客も疲れますよね、お互い自然体で
掛替えのないひとときを味わうのがいいですね
久しぶりに一文字、丸麦入りなのですこしほろほろしてしまいました
里芋の汁、柿のしらす和えの向付
名残りは食材も夏、秋を取り混ぜてですが、これは彩が悪い!
冬瓜の鳥そぼろ餡かけなのですがー煮物椀らしくないですね
秋鮭の焼物、スダチが香ります
今が旬、脂がのっていてシンプルな塩焼きが美味しいですね
いつものことながらお惣菜風のお一人さま懐石です 笑
主菓子は「こぼれ萩」のつもり!
これも久々の餅粉ですが、すこし固めになりーで
白餡で餅には蓬の香りで何とかー
萩の葉っぱの形が難しかった!
やはり目分量でしているのがよくないですね
何事も丁寧に! を日々の目標にしましょう 笑
年々歳々ー名残りの時節は確実に近づいていますもの
「名残りとて 老いる花こそあはれなり
幾たび秋を めぐりあひぬる」 みみ卯