今、稲妻が、そしてドーンと雷鳴ー雨足も激しくなりました
なんと台風の多い年でしょうか

草露白しの昨日、やはり大雨のなかを奈良博物館へ
「白鳳」展が観られる日がこの日しか取れなくて日帰り旅!
薬師寺の月光菩薩の後姿を拝めると知りーで出向きました


なんとも艶めかしい背中や腰のひねりかた!
不遜ですが目の前でじっくりと眺めてきました
御堂では光背がありますからね 又とない機会でした
法隆寺をはじめ全国各地から集められた白鳳仏
あらためて白鳳時代の素晴らしさを堪能しました


播磨の鶴林寺の観音菩薩立像 しなやかな魅力的なポーズ
ほかにも名品が数多、夢違観音の前にも再び立て
一生分の仏様に出逢った感ありでした

橘夫人持念仏の阿弥陀三尊像、厨子も精巧なもの

白鳳時代は飛鳥の乙巳の変より天平までの60年あまりで
何度も遷都をしているのに、いかに渡来の仏教文化を
吸収して独自の美を作り上げたかがよく分かります
切れ長の目元、きりりとした鼻筋、おおらかな少年のような
若々しい金銅仏など小ぶりのは持仏として身近において
礼拝したのでしょうね、礼拝せよとの詔もあったようですが
地方までよく伝播されたのには驚きました

初期の川原寺の塼仏や軒瓦丸瓦の蓮華文様もいいですね
テラコッタのような三尊像、紐穴があり御堂内に掛けられたもの
イコンを巡らせた正教会を想いだしました


薬師寺東塔の水煙も近くで観ました、塔のてっぺんですから
普通は不可能!飛天の透かしが優美でした、ファイルは記念にー


三時間以上も観ていたのですが、雨宿りのつもりで
柿の葉寿司のお昼をー隣席のアジア系の御嬢さんたちも
食べていましたね

一向に止む気配なしー公園の鹿群れも霞んでいます
本当は時間まで、奈良町の格子町屋など散策したかったのですが
町の入り口で諦めました でも想いが叶った一日で満足!


台風余波の荒れ模様、でも今夜は重陽の節句なので
「着せ綿」の練りきりで健康寿命を祝いましょう