処暑にはいってあまりに季節を先取り!
夏が名残惜しい気持ちが湧いてきますね
猛暑で大変だったのに人間とは勝手なもの!
せめて夏野菜タップリのカレーで、夏の果てを味わいました
先週から「マクベス」を観劇してから
いろいろと考えあぐねていました
舞台は、演出家か俳優にまず関心ありで観ますね
始めは、この俳優(TVの刑事役にはまったミーハー的ファン 笑)に
興味ありで! しかも一人芝居をするというのでー
しかし舞台は精神病院の隔離病室!
モニターや大きな窓で監視されたワンルーム
登場人物は患者と黒子役の女医と看護士のみ
スコットランド国立劇場で2012年に初演され
舞台装置、美術、衣装、音響などすべてを持ち込んだもの
このSNTは劇場をもたない劇場だと知り驚きました
どんな小さな町でもTheatreがあった英国でしたからー
まず無言で病人着に着替えるシーン、
そして「いつまた会おう、三人で」と
魔女のセリフからー暗示的でした
すべて戯曲「マクベス」の言葉のみで、20役を語り始めます
筋は熟知しているつもりでも、聞き分けるのは難しかった!
マクベス夫人の語りは印象的、彼の少し高音の口説が合っていました
1時間半も一人で会話するわけですから、本当に孤独な演技!
一患者としては、冒頭から離さない紙袋に入っていた子供服を
バスタブ(水入り!)で溺死させるようなシーンに
抱えている過去を、子供を亡くしたか、死亡させたのかと
病の原因をいろいろと想像させます
ダンカンの息子マルコムが人形なのも何かの象徴ーか
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一体何をテーマとして、現代に問いかけているのか
精神科医の分析的な解説を読んですこし理解ーできたかしら?
人格や意識、記憶が連続性を失うことを「解離」その精神の
バランスを保つために「独り言」を言うようになるなど
生身の人間が陥りやすい現象で怖さを感じました
やはり戯曲「マクベス」はツールでシェイクスピア作品の
底流にある狂気、ある男が一線を越える軌跡を描いたもの
マクベスの独白「人生は白痴が語るただ一場の物語だ」
心の闇は底知れぬ深さがあるー単純だけど
個人は最後はひとりと覚悟すべきですね
役者の力量も問われますが、観客もどう受け取るか
感受性が問われる作品でした!
鈍色の空、ヒースが咲く荒地の風景を想いだしながら
あの時代魔女は現実的なことだったのでしょうね
形をかえて、魔女はいまも存在している!
とても現代的なテーマかもしれません
友人から分株してもらった「チゴユリ」が実を付けました
来年、咲いてくれるのを愉しみに!
夏と秋の行き会う空、このころに似合うのは「葛焼き」
白あんと葛だけなので、口どけはいいのですが焼き目がねーー
來夏は葛の生菓子を心して作りましょう
でも葉月晦日 名残の夏の一服となりました