もう十分夏なのに酷暑はまだまだーー
八朔もこれまでにない炎暑! ついかき氷をー
生のいちごでさっぱりしていますが、胃腸にきそうです
暑さにめげず出かけた邦楽演奏会 二題
「華麗なる技 常磐津節」単独の演奏会は初めてでしたが
歌、語り、台詞で魅せる江戸の粋と書かれているように
歯切れの良い言葉と三味線の音色が相まって聴きごたえあり!
1747年に常磐津文字太夫が江戸で始めた江戸育ちの三味線音楽
歌舞伎と強く結びつき、いろんな変遷を経て重厚な時代物から
心中道行物などレパートリーを広げていった鼎談など興味深いものでした
歌舞伎音楽ぐらいの認識しか無かったので、語り物の節を
中棹三味線の明瞭なテンポのある音色、サワリや上調子などで
盛り上げ、合方としての技の見せ場がありワクワクしました
「宗清」 近松の源氏烏帽子折り」の2段目
登場人物の葛藤や思ひを三味線が受け止めていくあたり見事でした
これはとても楽しみにしていた演奏会「黒御簾音楽」
歌舞伎舞台の下手の格子がある蔭囃子
まず演奏者がいろんな楽器(音のでるものは何でも使うとのこと)を
並べて舞台を盛り上げ表情を整える技を披露
舞台で演奏するのも面白いし、一人でいくつもの楽器を手掛けるのですね
黒御簾メドレーでは多様で複雑な働きで歌舞伎や舞踊を
盛り上げていく様子が良くわかりました
普段目につかないところに焦点をあわせたよい試みでした
それにしても邦楽の世界は、阿吽の呼吸というか
間合いの取り方が大事だと聴き入りました
横笛と小鼓の手習いを少ししただけですが
それが一番難しかったと想います
納涼歌舞伎で常磐津や黒御簾の音楽を
心して聴きたくなりました