何年か前の北欧の旅の写真をーノルウエーのフィヨルド
船上から見ると、荒々しい氷河の流れの様が良くわかります

厳しい自然の景観もさることながら、真っ青な空と海、
澄んだ透明な空気に心が癒されたものです
このノルウエーから生まれた「ペール・ギュント」

イプセンの原作は読んでいませんが、グリークの付随音楽は
いつも聞いているCDの一枚!
ベルゲンの港町には、グリークホールがありましたね
でも先入観なしに芝居を観ることにしました

気になる演出家の白井晃が、この荒唐無稽なペールの一生を
どう切り取り描き、現代にメッセージを残すのか興味がありました

舞台は水たまりもある廃屋(工場?あるいは病院のように見えた)
群衆の集団演技がとても繊細にみえ、ジャズピアニストの生セッション
演技者の心象に投影され肉薄し効果的!
白井晃らしい感覚的に鋭い演出が光っていました

若い無邪気ともいえる悪がきペール、生に迷いながら放浪し
ひたすらペールを待ち続けたソールヴェイに抱かれて
老年の死を迎える際のある幸福感ーこれは暗喩に満ちた
寓話そのものでしょうね
それにしてもグリークの「ソールヴェイの歌」は
泣けるほど美しい!
フィヨルドで感じる原初的な処へ帰っていく感覚
ある胎内回帰がテーマかしらと想わせます

「いかに生き、いかに死ぬか」迷走し続ける生身の
人間の大命題! これが分かればねーー
事を為さず虚しく死んでいった男のあるエネルギーが
結集された舞台になっていた印象です
ペール役をはじめ若い人たちの才能っていいですね


昨日までの猛暑に出せばいいのにー
玩具のようなかき氷器!
去年気に入った「桜氷」 桜の塩味がなかなかです
今夜は大青嵐ー梅雨明けまえなのに台風ですか
夏本番はどうなりますかーあーあー

我が家の朝顔はダメでしたが、ご近所の天上の青!
この夏も咲いてくれました