三度目の京都の旅、念願だった南座顔見世興行!
京の師走の風物詩、 氷雨でしたが初めてのことでワクワクー
舞妓さんの姿も見られ、劇場の格天井や芝居小屋の趣ありでした
こういう飾りの設えも京都ならではでしょうね
町衆の心意気が感じられる役者さんへの縁起物竹馬
青竹が冴え冴えとしていて感動しました
夜の部ですが、仮名手本忠臣蔵は山科閑居の場
藤十郎は上方らしい独特の雰囲気でした
上方芸の極致を体現、ご高齢なのにお元気ですね
仁左衛門の颯爽とした粋でいなせな立ち姿のお祭り
「待っていました!」と盛んに掛け声がかかっていました
右腕の激痛からの快気祝いだそうで、匂い立つような男の色気!
丸本物とは違う江戸前の顔を見せていました
もっともっと舞台を拝見したいものー元気でいてください!
綺堂の新歌舞伎で「鳥辺山心中」 一度観ていますがやはり南座に
相応しい演目、祇園や四条河原での切り合い、そして鳥辺山への道行といい
すぐそこの距離にある処ばかりー
月明かりの河原で千鳥が啼く風情は昔と変わらないのでしょう
浄瑠璃で語られるのですが、宮薗節の節回しがあったようにー
「一人来て二人連れ立つ極楽のーーー清水寺の鐘の音」
ここが一番聴きたかったのですが宮薗節ではやらないのかしら
半九郎の黒綸子、お染の紫に雪芝の小袖の春着といい情緒あり!
曽根崎心中の「この世の名残、夜の名残ーー」の名調子とは
異なる時代の新しさや感性の違いが想われました
同じ遊女の恋ですが、相手が大阪の町人、江戸の若侍との
異なるドラマを感じました
「瓜王」 鷹匠と牝鷹の吹雪 七之助の躍動感あふれる舞踊
肢体能力の高さに驚かされました、若いって素晴らしいことですね
日帰り強行とはいかず一泊になりましたが、翌日のことは次に!