霜月は開炉、茶道では新年にあたります
江戸の将軍へ茶を献上するための茶壺道中(拝借画)
あの茶壺に追われて戸ピッシャンの童謡にあるように
宇治の茶師、上林家が仕切っていてとても権威があったらしい
いまは茶家に届けるセレモニー?として残っていると聞きました
口切りは、初夏の新茶葉を壺にいれて熟成させ
茶壺の封を切り、石臼でひいて供することですが
究極の遊びかもしれませんね
御座で飾る茶壺結びを想いだしました
真行草の三種の結び、夢中で練習したものです
茶壺はありませんが、結び緒は残してあるので
探してみましょう、手先の運動になるかもー
正座が難しくなり、口切り茶事のお招きもご無礼
残念ですが、一座建立の雰囲気を壊しますものね
無勝手流でおひとりさま懐石膳
でもお惣菜みたいになりー 苦笑
聖護院蕪ではないけれど、小雪になり蕪蒸し
焼物はかしわの山椒焼
炉になると、料理も温かい工夫ありでいいですね
京都で仕入れた口切り薄茶、あの鮮やかな紅葉色がでないのですが
「紅絹ずり」 もみずりの菓子銘 簡単な茶巾絞り
新茶は円やかではんなりとした甘味がありました
先週「高倉健逝く」 追悼の番組が沢山ありました
60年以降の映画はほとんど観ています
役柄の健さんしか知らない一ファンですが、人々が偲ぶ素顔に
改めて心動かされました
人間力の大きさ、気配りができる人柄、自己を律する厳しさなど
共演者たちは口々に褒めたたえていました
これからの追悼映画もしっかり観ましょう
「健さん命」などと想いこんでいたので、なんだか
心寂しく残念でなりません!
永観堂の「みかえり阿弥陀」が振り向いているのは往生者を
気遣い見守っているからと聴きました
「床座施」思いやりの心に溢れて生を全うした健さんは
浄土で暖かく迎えられ安堵していることでしょう
「逝く秋の形見となりし紅葉葉の
深緋きわまりて散りきわを知る」 みみ卯 合掌