八月も尽きる候となりました なんとも猛暑なのに大雨、大風など
自然の災害がつづいた夏ーこの数日の秋風に一息ですね
木槿も逝く夏の風情です
暑さにめげず、この夏は DAVID GARRETT を聴いて
過ごしました
東京でのコンサート、まさにロック!から映画「パガニーニ」を観て、
すっかりファンになりーで、追っかけていました
パガニーニが乗り移ったようなー迫力がありました!
劇中30分は、パガニーニを演奏していますが、一番心に残ったのは
自身が原曲をアレンジ、作曲した「愛しい人よ」!
Loti penso amore と歌うニコール・シャージンガー
彼女はクラシック畑ではないけれど、哀切にみちた素晴らしい歌唱力!
すっかり魅了され、CDが擦り切れるほど聴きました
こんな想いには縁遠かったなーとー 苦笑
この映画は、破天荒なパガニーニが死をまえにしてドアーを開け放って
ひたすら門を眺め愛しい人を待っているエンデイングーが印象的で
このアリアに集約されていると感じました
奏でるパガニーニいやデヴィッドの優しい眼差しーいいですね
そんなわけで、CDを探しました!
ギャレットのCDデヴュー盤とロイヤルフィルハーモニー管弦楽団との
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が収録された盤
幼少より天才ぶりを発揮!13歳のデヴュー盤にはソナタやバッハの無伴奏も
おおくの音楽家が賞賛するように13歳の少年とは思えない成熟した音色で
各地でコンサートをしてきた子供時代、美少年ですね!
PlayingForMyLifeのDVDが付いており
彼はまだ33歳だけど、その音楽の変遷を知りました
今のクロスオーバーの音楽もクラシックを現代音楽として
聴かせようようとしているーことが良くわかりました
正しい基本の反復の努力が92%で2パーセントは運
完璧そうに見えた演奏にも劣ったところを見つけて
それに近づく努力をすると言い切るデヴィット!
孤独は美しい感情で必要なこととー
演奏の姿を観ると、あの5億円のヴァイオリンは
彼の身体の一部、精神性そのもののようー
心で言葉で身体中で愉しそうに奏でているように感じます
一本の細い糸がどこまでも通るような音色ーやはり名器なの
でしょうね 清冽な響きは心のひだに沁みとおるようです
クラシック界のキャリアを失わずに、ロックアーテストの
地位も築いたクロスオーバーの斬新さも素敵ですが
願わくば世界の名指揮者や管弦楽団と共演して
沢山CDを残してほしいものです
しきりに世阿弥の「風姿花伝」や「花鏡」の初心の
くだりが想われます、時空を超えて到達点は同じなの
かもしれませんね
白露までの処暑の候には、中庸のものを食するといいらしい
つまり根菜類などですが、夏野菜のセットになったものがありました
小人数だといろいろあって便利ですね
焼き野菜とラムのパプリカ煮をソースのようにー
そして葉月の〆は、我が家のかき氷!
この夏は製氷会社もフル回転で街中のかき氷も進化!
TVでちらりと見ただけですが、さる甘味処の「夏桜」
鹽漬けの櫻があったので、アレンジしてみました
ほんのり塩味がのこり、抹茶白玉と練乳で桜の香りを
いただきました
本家に遠慮して「葉桜」と名付けましょうか 笑
來夏は元祖を味わいたいと思います!
「蜩の 逝く夏惜しむ地蔵盆
子らの想い出 天高くあれ」 みみ卯