今朝は「歌会始」 毎年楽しみに観ています
今年のお題は「静」 毎年9月末に応募締切で
なんとかひねり出しているけど、落選もやむなしでしょうかね
「静」 字そのものに捕らわれやすい気がしていましたが
素直に詠んだ歌が多かったように感じました
いつも最年少の人のが印象にのこりますね
「続かない話題と話題のすきまには
君との距離が静かにあった」
15歳の少年の今があると思わせます
「ひとり住む母の暮らし静かなり
父のセーターを今日も着ており」
90歳の母への優しい眼差しを感じさせています
「子も孫もきてのぼりし泰山木
暮れゆく空に静もりて立つ」
召人の歌 とても平易で情景が浮かびます
海など自然に託す想い、心に秘められた静なるものを詠うものが
多かったように想いました
陛下をはじめ、80歳をこえる方々が揺るがない姿勢でいらっしゃるのにも
感動しました
雅子妃は御歌だけで残念でした
来年は「本」 ブックそのものでも「もと」と詠んでもいいらしいー
まあゆるりと考えましょうか
応募は二万六千八十歌、相変わらずの落選歌ですがー
「雪うみて入相の鐘 しんしんと
静もる心 しとど哀しも」 みみ卯
小正月の朝には、やはり小豆粥
小さな鏡餅を下して、これも厄除けになるのかしら
小鉢は海鼠、なんと黄粉和え!
加賀百万石のお抱え料理人の包丁侍 舟木伝内の
「料理無言抄」による「ふと煮」で不思議な取り合わせ
でも妙味ありで藩主のお好みであったと記されています
もう一品は、「いり牡蠣」 煎るのは塩!
鍋で煎った塩を鍋底にすこし残し、牡蠣を煮た汁もの
素材だけの素朴な味、まあ牡蠣の洗い方など
丁寧にと書かれていますが、塩を煎ることで
味がまろやかになりますね
このほか冬の食材があるうちにつくってみたいものが
ありますので、また試してみましょう