折々の言の葉


8月15日、 毎年終戦にまつわる映画などが公開されます

68年目! さすがに中高老年が多いこと!

マッカーサー司令官の日本到着からがはじまりで

よくニュースでみる天皇陛下と一緒の写真が

いろんなことを物語っている!と思いました

それにしてもそっくりさん!

アメリカ人が日本についてどう感じ理解しようとしたのか

すこし分かった気がします

ハリウッド的なロマンスもありーですが、焦土と化した都市の光景は衝撃です

アメリカ側からの或るメッセージが出た?とも思いましたが、そう単純な事

ではないでしょうね それぞれの立場で 終戦秘話のある側面を伝えている

ように想いました


折々の言の葉


風立ちぬ いざ生きめやも  堀辰雄の小説がモティーフ

主人公の夢、美しい飛行機をつくることが、ゼロ戦闘機になってしまう現実!

隣国の戦争を美化しているとの非難は感じませんでしたが

戦争を知らない世代にどういう印象を与えるか気になりました

どういう状況でも生きることの大切さを問うているのは分かりましたがー

アニメということもあり、子供がとても多かったので

禁煙協会がクレームをつけた喫煙シーンが

目立ったのは問題ありかなとー思いました

2作とも、実在の人物をどう描くか難しいところ、単なる歴史ではないし

フィクションとの狭間で映像化されたということでしょうか

戦没者の遺族も高齢化ーなにか記憶も風化してしまう恐れがあります

北陸の地方都市にいて、空襲などもなく呑気に過ごしていた幼児期

でもあの日、神社から一本道しかない町に人気がなくなり

シーンとして太陽がギラギラしていた光景をー

怖くなり帰宅すると、祖父母が沈痛な面持だったことを微かに想い出します

もうすこし上の世代は、屈折した想いがあることでしょう


折々の言の葉


8月16日は大文字の送り火   いちど訪れたいと思っていました
この日、金剛流の蝋燭能があるので思い立って出かけました

京都も暑かった! 演能まで時間があるので近くの護王神社へ


折々の言の葉

和気清麻呂が祭神で、道鏡の野望を身を賭して挫き

万世一系の皇統を護持したと記されていました


折々の言の葉
狛犬ならぬ狛猪!

災難にあった公を

3百数の猪が現れ

お守りした故事に

より、足腰の守護神

不思議な巡りあわせ


なんだか嬉しくなり

早速願掛けです


折々の言の葉

絵馬には、足腰の回復を

可愛い土鈴のようなおみくじ

大吉で、願望は思うようになる

病は軽し治るー単純ですが

心楽しい気分  笑



まだ時間があり目の前の

京都御所へ


折々の言の葉


とにかく広い!今晩の「大の字」が遠望出来ます

終演後、8時に来てみるとー


折々の言の葉


周りから歓声が上がりました!

始めてのことで感激しましたが、こんどはすこし計画的に

五山の送り火がぐるりと眺められる場所にー

折々の言の葉


蝋燭能で「鵜飼」  禁漁を犯し殺された鵜使いの老人

「鵜の段」は、鵜飼の様を颯爽と舞い見事でした

ワキの旅僧は、明らかに日蓮ー川に沈められた鵜飼いを供養

後場は、閻魔大王が現れ法華経の功徳により救われ成仏したとー

短い能ですが、なかなか変化に富んでいましたし

大文字送り火能として含蓄のある演目でした

橋掛かりや舞台脇の本当の蝋燭の灯りだけでの演能

より囃子の音色が引き立ち、クセや舞のところでは

すこし灯りが射されて趣を感じました

人の視覚、聴覚って不思議なものですね

当初の目的も叶い、しばし大の字を拝んで、急いで新幹線へ

なんとかシンデレラ婆にならずに帰宅、大汗を掻いた京都日帰りの

顛末記ー和菓子屋で相変わらず氷を食べただけ 苦笑


折々の言の葉



折々の言の葉

夏座敷のようでさすが京風ですね


「大文字  哀れなるを 赫々と

             風の谷間に送る盆歌」  みみ卯



折々の言の葉


 好きな抜き型で、蛍火などにしていましたが

今回は、銀箔を散らして「鵜飼火」としてみました

川向こうからチラチラ見えると謡っていましたしー苦笑

黒糖の錦玉です 

折々の言の葉


  おおくの御霊に合掌!