折々の言の葉
水無月朔日は、古く禁裏では氷室の節句として、冬から奥深い山かげで  
貯蔵してきた氷を臣下に与え、暑気祓いと無病息災を祈念したと

いわれています

これを踏まえた葛饅頭の「氷室」  18C半ばに裏千家のお好みとして

伝えられた菓子です、でも葛の透明感がなかなか出ない!


能「氷室」は脇能で、この氷室の氷を無事献上できるよう祝福する神能

氷室明神がシテです

花の都へ急げや急げーとかあら寒や冷やかせなど謡も面白い能でした

赤い△がその氷室の守護神、氷室明神で氷片の象徴!

和菓子はこういうデフォルメが優れていますね


加賀藩では、将軍に献上する氷室道中をしていたので

この日は、白と薄青の御饅頭を振舞う風習があります

子供のころの愉しみのひとつでした

今も嫁いだ婚家へ送っているようですよ

百万石といえども、やはりご機嫌伺いは大切なこと

外様大名は目配り気配りして、藩を守っていた!

それが庶民にも及んだのでしょうか

氷室つまりアイスハウスは、ペルシャに始まり

世界各地にあり、スコットランドでも見かけました

人間の発想って同じなのですね


折々の言の葉


今年は、櫻も薔薇も開花が早まりました、そしてもう梅雨入り!

躑躅も余り見ないうちに終わりかけてー

これはイザベラプランテーションの花盛り!


折々の言の葉

中央区ぐらいの広い原野のなかにあり、いまごろは背丈ほどの羊歯が

生い茂っていることでしょう、そこを一時間ほど掻き分けて行くとー


折々の言の葉


折々の言の葉


戦前に寄付により整備されたようですが

よく手入れされていました

色も濃く大振りで華やかでした


さくらでもやはりその土地風に

育っていましたね



折々の言の葉


白餡があるうちにと、きんとんを作ってみました

色合いだけの違いですが、躑躅に見えるかしら?

やはり紫陽花風でしょうかね


折々の言の葉


「水影に華やぐ彩に 初夏の風

        故里おもうよすがなりけり」  みみ卯


折々の言の葉


       

 近所の躑躅、ひっそりと可愛いですね

「氷室」で一服しながら、サッカー観戦、まさに薄氷を踏むおもいでしたがー

ワールドカップ出場が決まってよかった!

もう芒種、季節の移ろいは早いですね