折々の言の葉


カレル橋を渡った河畔に、カフカ博物館があるので出かけました


折々の言の葉

お洒落なカフェに見えるのですがー大きく k の文字

とてもモダンな雰囲気の博物館でした


折々の言の葉


フランツ・カフカ  1883年生まれの裕福なユダヤ人作家

高校生のころ、「変身」を読みかけてさっぱり理解できず

止めてしまったことがあります

日本語の解説版があり、何人もの恋人たちとの手紙や

日記など書簡集、写真なども展示してありました


折々の言の葉


カフカが描いたイラスト! とても現代的でした

カフカの父親は、小間物商を営んでいましたが、母方はチェコの有力な

ユダヤ家系で、カフカはドイツ語教育のギムナジウムへ通学

大学卒業後、保険局へ勤務しながら文学を志し作家になる夢をー

ユダヤ的である自分の容貌を嫌ったりと、西欧ユダヤ人としての

葛藤が深かったようです

父との確執も亡くなるまであったー「父への手紙」は読まれなかったと

記されていました

「変身」の毒虫になったグレーゴル、なにか家族への愛の在り方を

表現しようとしていたのでしょうか

折々の言の葉


カフカが魅惑に満ちた迷宮というプラハ!

旧市街に近いユダヤ人居住地にもカフカの痕跡が残っています

カフカの生家も立派ですね

長い歴史のなかで、時の支配者に利用され翻弄された民族!

カフカの時代は、ヨーロッパのなかでもより多くの居住者がいましたが

差異化は何故生まれていくのでしょうかー昔もそして今も!

ナチス支配で、カフカの妹たちはアウシュビッツで犠牲に

もし肺病で亡くならずに、長生きしていたら運命は違っていたのかも

すべてが不安な激動の時代だったのですね


折々の言の葉

すこし重い心でしたが、博物館の隣はレストランへ 苦笑

橋が眺められよい雰囲気でした


折々の言の葉


鴨のコンフィ  骨がスルリと抜けるほど柔らかくて良い味でした


折々の言の葉


あの棒に巻かれていた紐状のパン!

オリーブがかけてありとても美味しい

この日は夜オペラ観劇なので、遅めのランチをゆっくりとりました


折々の言の葉