久しぶりに近くの木のホールでチェロを聴きました
マリオ・ブルネロはイタリア人のチェリストでなんども来日しています
ファジル・サイはトルコのとても個性的なピアニスト
「アルペジョーネ」はこの前にも聴きましたが、奏者により雰囲気が
違いますね
フランクやドビュシーのチェロソナタも二つの楽器の対話が印象的でした
サイ作曲の「四つの都市」は、異なった都市ごとの響きがあり面白かった
どうしても無伴奏でのチェロを聴きたくなり、すこし遠いけど出かけました
半世紀ぶりに降り立った駅、玉川上水に沿って風の散歩道がー
道沿いに、山本有三記念館があり、あの「路傍の石」がありました!
かなり大きな石で驚きましたが、子供のころ夢中で読んだことを
想いだしました
大正末期の本格的な洋風建築で趣があります
残念ながら閉館まじかだったので見学できませんでしたが
また訪れたいものです
ブルネロの無伴奏チェロで、念願が叶いました
バッハは第1番と6番! どれも好きな曲で堪能しました
ウィアの「アンロックト」は、はじめてでしたがアメリカ民謡
カサドの組曲は、カタルーニア民謡からの曲想で躍動感に
あふれていて楽しいものでした
ブルネロはチェロトレッキングという試みで、山頂や砂漠など
自然のなかで演奏活動をしています
富士山にも、愛器「マッジーニ」を背負って登り
バッハの無伴奏を弾いたそうです
西行の詠う 「風になびく ふじのけぶりの空にきえて
行方もしらぬわが思いかな」
この歌を想像してしまいますが、その響きは蒼空に
広がり、風の雫のように満ちあふれたことでしょう!
きっと素晴らしかったでしょうね
そんな場所に居合わせたかった!
この風のホール、三角錐がモチーフに木が使われ
とても気持のよいホールでした
ブルネロの情感の豊かさや、自然で中空に響きわたるような音色!
心地よい風が吹き渡るような感じがしました
CDを買い、サインの行列に並びました!
先週も聴きましたと、思わず言ってしまい
やさしく微笑んでくださり嬉しかった!
完全に追っかけミーハー 苦笑
何とかシンデレラ婆にならずに
東京を縦断して帰宅できましたが
とても至福のひとときになりました
この武蔵野にある風のホール近くには
太宰治のサロンなどもあり
またゆっくり散策してみたいです