ご当地フィルのマーラーシリーズの演奏会へ
前日公開リハーサルがあり、「大地の歌」を
一時間ほど見学しました
皆ラフなスタイルですが、ものすごく真剣!
指揮者の聖響は、第一楽章を繰り返しダメだしをし
歌手とも念入りに合わせていました
見学席は二階だけで一階は空席、こういう状態で
聴くのも初めてでしたが、やはり音が響き過ぎるみたい
空室の部屋で、声が反響するような感じー
人間の身体がよい共鳴を生むのかもと思いました
見学タイムが終わってから、ロビーで広報の人とのQ&A
このフィルの特徴はサービス精神の旺盛なことー
こういう公開は、練習所でも初日からしており
通常定期演奏会では、一日4時間を三日間練習ー
そのほか県内の学校などで演奏活動しています
何番からはじめますーなどというのは、スコアに
ライブリアンが通し番号を打っていることや
各パートの前列はとても重要で、首席の隣で
楽譜をめくるだけでないということでした
翌日の本番演奏がより楽しみになりました!
色の鮮やかな八重櫻も満開!
よい日和の演奏会となりました
まず 交響曲第十番より「アダージョ」
未完の十番の第一楽章ですが
この晩年は精神的、肉体的な限界で
仄暗い情感と同時に天国的な響きで
静かに終わるのが印象的でした
「大地の歌」はとてもワクワクとして聴きました
たしかに出だしの金管の響き! とてもいい感じ!
何回も練習していましたものーね
第一から第五楽章は、李白の詩による歌曲
第6楽章は猛浩然と王維によるもの「別れ」です
世紀末のシノワズリで、ドイツでも唐詩が紹介され
ブームになっていたのですね
テノールとアルトが楽章ごとに交互に歌います
対訳によると、苦しみ、孤独など世は暗く死もーと
歌い、詩仙といわれた李白の繊細な清澄な世界を
6楽章は、「下馬して酒を飲ます」と友とのわかれ
琵琶に通じていた王維の自然詩が美しいものでした
躁鬱症でもあったマーラーは、1911年初演を
みることなく亡くなったのですね
マーラーには想い出があります
LSO(ロンドン シンフォニー オーケストラ)で
ヴァレリー ゲルギエフ が首席指揮者に就任し
マーラーシリーズがありました
交響曲1番から、2,5,7,8,9,10番まで
マーラー漬け!バービカンホールまで
足繁くかよいましたね、終演が10時過ぎに
なるので、郊外まで帰るのに大変!
まさに姥シンデレラの心境に―笑
ゲルギエフはとてもカリスマ的で
いつも胸に手を置き、小走りでステージへ
指揮棒を持たずに手の指先の動きがとても繊細で
いまもその指揮ぶりが目に焼き付いています
完全に追っかけミーハー 笑 でウーインフィルとの
共演も行きましたし、いまになれば
日本では考えれないとても贅沢なひとときでした
