折々の言の葉


3.11の東日本大震災! はや一年が経つのですね

あれから一年という報道番組がいろんな検証をしています


合言葉のように、絆 きずなという言葉が叫ばれ

みなの心にも残りました

でも進まない復興の足かせになっているひとつは

膨大なガレキの処理!我が県でも知事が受け入れを

決めても、地元住民の反対にあって進んでいません


痛みを分かち合うという絆にも、本音と建前がある!

人間の弱さが浮き彫りになっています

ニュースで映し出される反対している人々にも

より安全を求める権利はあるわけですが

複雑な思いに駆られます


これからもなにが出来るかを考えせられる日々と

なりそうです

折々の言の葉


これまでにも支援能を何度か観てきましたが

若い能楽師たちが中心となり新たに「息吹の会」が発足!

これから東北各県の人達に無料の公演をしようという趣旨です

それぞれの分野で出来ることをする!いいことです


折々の言の葉


ささやかな募金をすることしかできませんがー

今回は各流派の出演で、心に残りました

神歌(翁の謡)にはじまり、鎮魂、国土安泰のおもいが強い能

これが被災地に届けばいいな-と願いました


何番もの舞囃子や一調、一管、能一番は「羽衣」で

春の景色を感じさせました

どの能楽師もとても真摯な姿で、きっと思いが深かったのでしょう


印象に残ったのは、舞囃子の「忠度」 舞金剛と言われる宗家の舞!

立派な体躯から合戦の模様など、リアルな趣でした

詠にも優れていた忠度の辞世

     「行き暮れて 木の下影を宿とせば

              花や今宵の主ならまし」

詠み人しらずとなっている 「さざなみや 志賀の都は荒れにしを

                  昔ながらの山桜かな」 など

箙に辞世を残していた風雅な武人の最期を想わせます


折々の言の葉


帰路しばらく改装していたカフェがオープンしていたので一息ー

折々の言の葉


大好きなタルトタタンとカフェオレを頂きながら

こんな脳天気ぶりでいいのかと反省!

なんだかんだ言いながらも自分の中にある本音と建前を

考えさせられました