折々の言の葉


如月にはいるとどこか春近しと感じます

陽光が明るく、海の色が蒼く煌めいていましたが、風の強いこと!

日本海側では暴風雪、竜巻まで発生し豪雪は止む気配がないようで心配です

早く雪消月となり雪国にも小草生月となりますように!


さて我が家の春告花が膨らみました!

二年目の球根ですが、咲いてくれ嬉しい魁です


折々の言の葉


小指のさきほどですが、スノードロップの蕾です

北方の国々では、まず雪間にも咲いてくれる森の下草

あまりに可憐なので、長靴を履いて、よく森を歩いたものです


折々の言の葉


もうすこし咲いたらまた載せますね

このころになると、よく想う好きな歌があります

     「雪のうちに 春はきにけりうぐひすの

                こほれる泪今やとくらむ」


二条の后の歌で、なにか一目ぼれした感じでした

鶯の凍れる泪が巧みな擬人化で、一躍雁やホトトギスなどの泪ブームにー

そういえば鹿の泪の歌もありますね


この后は藤原の高子(たかいこ)でとても恋多き女人だったとか

伊勢物語の在原業平との恋物語なんて、今だったら女性週刊誌のようー

天下のイケメン、30代の業平とまだ10代の高子、しかも東宮の后になる身でー

業平の歌に  「人知れぬわが通い路の関守は

                 よひよひごとにうちも寝ななむ」

高子のもとに忍んだけれど、兄たちに阻まれてしまったとか

やはり古今集にありますが、撰者たちは知っていたのでしょうか?


后になっても業平と駆け落ち騒ぎ、東光寺の僧とのスキャンダルなど

68歳で亡くなるまで話題が多かったのでしょうね

絵巻物をみるとその絵像が想像できるかもー笑


とにかくこの待雪草、雪花ともいわれるスノードロップは

かけがえのない春告花になっています