この春も歌舞音曲が多いね!と言われながらも長唄の会へー笑
能の囃子に次いで、三味線もいいですね
まず「神田祭」 本調子から二上がりになることなど、よくは
分かりませんが、屋台囃子など祭り囃子にウキウキした気分!
[伊達も喧嘩も江戸の花ーー」 粋な雰囲気を出した名曲でした
「汐汲」 は能「松風」からとった江戸時代の作品
須磨の浦の情景など唄、三味線、囃子が一体となり
リズミカルで楽しいもの、海女の松風と行平の馴れ初めの
クドキは品のよい美しい旋律でした
謡曲の歌詞がちりばめられ、キリの松風ばかりや残るらんと
終わります 懐かしい響きでした
最後は一番聴きたかった「綱館之段、曲舞入り」
これも謡曲「羅生門」の後日譚 渡辺綱に腕を
切り取られた鬼が伯母に化けて取り返しに来る話です
男性的な力強い旋律と柔らかな優美な調子が合いまった名曲!
何よりも宮田哲男と杵屋五三郎の掛け合いが眼目でした
東京芸大の東音会の重鎮である宮田氏は、お若いときから何度か
聴きましたが、華やかで迫力のある唄で魅了されます
五三郎氏はひとまわり小さくなられたようですが、90歳にして
バチ捌きは見事! 定評のあるコンビは健在でした!
満員の観客、中高年が多いのですが、若い人もチラホラ
日本人は三味線の音色が好きなのではないでしょうか
とにかくスカッとして、気分よく家路につくことができます!