折々の言の葉


当時のリビヤ王国からチュニジアへー今年はアラブの春の発端の地!

印象深いのは、真っ白な家々と群青の窓枠のコントラストが美しかったこと

せまい路地をいくとチャイの店があり、甘くて濃いミントティーを飲みながら

水パイプを吹かす男たちを眺めたり、いやこちらが珍しがられたかもー

紺碧の蒼空と海に映え、本当に異国情緒を味わったものです

カルタゴの遺跡も行きましたが、もっと歴史を学んでおけばーと痛感!

BC6世紀ごろ、カルタゴは海軍力をほこり西地中海の覇者として繁栄

しかし度々古代ローマなどと戦い滅亡ー昔も今も戦乱は絶えないのですね


折々の言の葉


アルジェリアのアルジェは知人を訪ねるのが旅の目的でした

でも名画「望郷」の舞台!海岸線から眺めたカスバの光景!

ジャンギャバン扮する大泥棒ぺぺが潜んでいたカスバや

波止場で恋人の名を絶叫して命果てるシーンなどを想いながら

映画狂のごとく嬉々として歩き回りましたね


折々の言の葉


何年かのちの2度目はタッシリナジェールの岩絵を見に行く旅でした

その時は知人が飛行機事故で亡くなっており、ミセスと来日の際の

想い出話をしました

第2次大戦後フランスから独立したのちも政治的には紆余曲折が

ありで、たしか体制がすこし変わり大変だと言っていたように思います


アリジェリアのの大部分はサハラ砂漠!その最南端は山岳地帯で

段々崩れ砂漠化する岩壁に岩絵が点在していました

アルジェよりプロペラ機で降り立ったジャネット、まさに砂漠の真ん中で

滑走路や建物など見当たりませんでしたね

キャラバンは痩身の砂漠の民トワレグ族がロバを引き連れてくれ

テントや時には岩陰で寝袋で泊まる冒険旅行で愉しかった!

サソリが潜むから、山靴は抱いて眠るとか新しい体験が盛りだくさん

かれらが作る主にクスクス料理やデザートの干したデーツなど

とても美味しいものでした

砂丘は影の部分はひんやりしており、砂の中は冷たくて気持が

よかったことなど、まるで月の砂漠の旅の気分で

遠くヨコーテのような遠吠え、降るような星空とともに

忘れがたい旅のひとつになっています

折々の言の葉
森の動物たち、狩猟や農耕する人物、家族の団欒のような絵

何かに祈る白いおおきな人物などが赤や黒っぽい顔料で生き生きと描かれ

一万年まえは、このあたりは豊かな森や草原だったことがよく分かったものです

そのとき詠んだ歌、語呂合わせのようで恥ずかしいけれどー

    「サハラ行 岩絵に残る古への

                  牛馬と共に人もかわらじ」

    「沙漠ごえ小むら踏みしを止めたり

                  ロバが命なりと青衣の民群(たみむれ)




折々の言の葉


帰りの便が遅れ、オアシスの宿はフランスやドイツの観光客で溢れていたり

祭りの踊りを楽しんだりバザールで砂漠の花(砂漠からでてきたバラのような品)を

値切り交渉しながら買いましたね

これはアルジェリアのブースにあったものですがとても懐かしかった!


折々の言の葉


北アフリカの想い出は尽きないのでまたの機会にします