きょうの大桟橋には大型船が両サイドに停泊していました
安全な航海を祈願する金毘羅さんですから
そのつづきーです
きのう愛宕山ちかくをあるいていたら、ビルの谷間にも金比羅神社がー
あちこちにあるのですね
「こんぴら船ふね 追風に帆かけてシュラシュシュシュ
まわれば四国ーー」
数年前琴平の金比羅本宮を参詣しました
ご祭神は、大物主之命と崇徳天皇で
国土開拓、航海安全、漁業などに霊験あらたかとー
長い石段をテクテク、ご利益ありと思いましたね
そしてもう一つの目的だったこんぴら歌舞伎を観ました
金丸座は最古の芝居小屋でその雰囲気がとても趣ありでしたね
演目は「夏祭浪花鑑」、「暫」などでした
見栄えの良い若手で、演技は今ひとつと感じましたが
小屋に座っているだけで愉しかった想い出があります
四国はまたゆっくりと旅したいところです
配流になった崇徳天皇が崩御して4年後には
西行は崇徳天皇御陵を訪れて歌を詠んでいます
「よしや君昔は玉の床とても
かからむ後は何にかわせむ」
北面の武士としても出家したのちも歌人として親交があったらしいとか
このころの歴史も興味が尽きません
崇徳天皇も良い歌をのこしています
「瀬を早み岩にせかるる滝川の
われても末にあわんとぞ思う」の百人一首のは有名ですね
「浜千鳥 跡は都へ通へども
身は松山に音のみぞきく」
「思いやれ 都はるかに沖っ波
立ちへだてたる心細さを」
怨霊として天狗になったと流布されましたが、
望郷の想いが切々と伝わってきます
新古今集にも何首か載っています
いつか西行の足跡を辿り、御陵にも詣でたいものです
そういえば金剛流には「松山天狗」があります
西行の弔いを喜んで、昔の想い出の早舞を舞うものです
まだ観たことありませんが、帝王の優雅さと暗い怨念を
感じさせる難しい早舞と言われています
いつか演能があるといいですね