折々の言の葉


嬬恋はカラマツ林の黄葉、名残りの紅葉など秋もたけなわ

池の平湿原に向かう途中、鎌原観音堂でお詣りしました


折々の言の葉


天明三年(1782年)の浅間山の大噴火で火砕泥流が一瞬にして村を

押し流し埋め尽くしたそうです

この時この15段上の観音堂に居た人々だけが助かったそうです

赤い欄干まで泥流が押し寄せたわけですから、「天めいの生死を分けた15段」

石段下からは女人の2遺体が折り重なって見つかったと記されていました

なにか東北を襲った大津波のことと重なりますー合掌


折々の言の葉
湿原からは雲海の上に

北アルプスの山々

遠く富士山も眺められました





湿原の木道めぐりも愉しい散策

夏はヤナギラン、マツムシソウ、コマクサなど

雲上のお花畑、ぜひ訪れたいですね




「雲上のはな立ち枯れて逝秋の

      池塘もみずり山映えにけり」

折々の言の葉


嬬恋という響きから想いだしたのは、鹿の妻恋!

数年前まで住んでいたLondon郊外の公園といっても原野かな

夏は人の背丈ほど伸びた羊歯の原を歩いているとよく鹿に出会いました
折々の言の葉

折々の言の葉
雄鹿にひたっと見つめられると心ときめき!

一体何者と睨んでいるだけなのにーね、あははー

ブウォオという妻恋音は無粋ですがー

秋枯れの野原を行くのも好きでしたが、四季折々どれほど愉しんだことでしょう


折々の言の葉

折々の言の葉
広々とした眺めが尾瀬にもにて

郷愁を感じたものです

「妻恋わん鹿の音きこゆ羊歯が原

       秋逝きすぎて冬遠からじ」

折々の言の葉