車を出て、家に向かって歩き始めた私。


雪が降りしきる、音の全くない、暗く寒い夜道。

手に持った携帯の液晶の灯りだけを頼りに歩きました。


普段、車通勤で100メートルくらいしか歩かないので…デニムにヒールなしパンプスという雪をなめきった足の装備。


一時間半の格闘で、
膝下はとっくに雪に覆われガチガチになっていました。
凍えすぎて、靴の中が雪だらけになっていたことにも気付きませんでした。



立ち往生、という最悪の状態は脱しました。JAFへのお支払も免れました。

しかし、それまで頑張った反動なのか、闇夜に同化しそうなダークな気分になっていました。


自己嫌悪。
孤独感。
寒さ。



そうこうしているうちに、
ふいに携帯の液晶が暗くなり、

『SEE YOU』

の文字を最後に電池切れ。
このあっさりした言葉。
所詮、機械ね!
と携帯に八つ当たりしたり。
(ほかに当たれる場所がなかったんですもの)


車を出て15分後、ようやく家に着きました。


最初に駆け込んだのはもちろんお風呂でした。

ゆっくり身体を温めて、心を落ち着けて、
眠りについたのは3時半でした。



以上が、私の濃厚な夜の出来事です。

ちなみに翌朝は7時に起きて会社に行き、一日ちゃんとお仕事しました。


28歳のしめくくりに、こんな夜が訪れるとは思いませんでした。


増やさなくても良い経験値を増やし、また、レベルアップしてしまいました。

たくましさだけ( ・ω・)/


29歳は、こういうネタのない、ちゃんとした大人の女になります☆