外国語を覚えて、観光客に懸命に物を売り歩く子供達。

地雷の被害者。

身体に障害があって、ものごいで生活をする人。



カンボジアにはたった二日間の滞在でしたが、このような光景を何度も目にしました。


ポル・ポト派の歴史は一応勉強しましたし、内戦が終わってからまだ十数年で、その爪痕が残る貧しい国であることもわかっているつもりでした。


しかし、

実際に目にした光景から受ける印象は、文字から受けていた印象とは、全く重みの違うものでした。

どう受け止めたらよいのかもわかりませんでした。


でも、彼らにとってはそれも普通の光景、なのでしょう。


日本には地雷もないし、当たり前に学校にも行けるし、庶民でもブランド品が購入できます。

彼らの暮らしとの違い。

自分たちが“恵まれている”ことをすごく感じました。


恵まれていないのは、貧しいとか身体に障害があることではなく、

“選択肢がない”

ということだと思いました。


子供でも働くしかない。
生きる為にはものごいをするしかない。


生まれた国が違う。ただそれだけで、選択肢も限られてしまうのですね。
当たり前と言われたらそれまでですが。


普段、ないものばかり数えたり、人をうらやましく思うことがあります。

でも日本に生まれ育った私は、多くの選択肢の中から選んでここまで生きてこれたのだし、これから先も多くの選択肢から人生を選んでゆくことができるのです。


恵まれてることに気付かないほど恵まれている。


そういうことを感じる機会に出会えて良かったです。


柔和に微笑むカンボジアの大人たちの笑顔には癒されましたし、
仕事をしながらも明るい笑顔で笑っていた子供たちの姿には、胸が痛みましたが、笑顔を見習わなきゃ!って思いました。



今回、何かしてきたわけではないので、本当はなにも言う資格なんてないんです。

でも、今度何かの折には、彼の国の力になることをしたい!と思ってます。



ということで、今回で旅行記は終わりです。
お付き合い頂き、ありがとうございました。

次回からまたいつもの形式にもどります。たぶん。