旅行に行くと言ったら、親切なうちの上司が、英和辞典入りの電子手帳を貸してくれました。


「なくしたら同じ物を買ってくれればいいよ。ちなみに3万円くらいだから」


さりげなくプレッシャーですよ、上司!

と思いつつ、ありがたくお借りしました。



出発前のとある日。
行く前に英会話の雰囲気だけでも勉強しておこうと、電子手帳を操作していると、ある機能に目が行きました。


『脳年齢測定』


測定したくてうずうず。
勿論、簡単に誘惑に負けてしまい、測定してみました。


結果、

「56歳です」


これはまずいでしょ!Σ( ̄□ ̄;)

最初ルールがわからなくて時間ロスしたし、もう一度やり直さなきゃ!

というわけで2回目。


結果、

「59歳です」


年齢上がってますけどΣ( ̄□ ̄;)

ルールに慣れるより先に疲れが出たのかしら。


なんとも衝撃でした。
しかも親切なことに、測定値を自動で折れ線グラフで表示してくれたりなんかして。
右肩上がりの線が、心に刺さりました。


傷心の中、この恥ずかしいデータを削除しよう!としたところ…


メニューに削除がないっΣ( ̄□ ̄;)


一緒にお借りした取説を見ると
「最新データを30件まで保存」との記載あり。
折れ線グラフよりも、削除ボタンでしょ!!と心で叫んだのでした。



ちなみに。

往復の飛行機(コリアンエアー)は日本語が普通に通じ、旅行代理店の現地スタッフも流暢な日本語を話し、ホテルには日本人スタッフが駐在し、観光は日本語ガイドと車をチャーターし、しかも現地の子供達も日本語で話しかけてきました。


ハワイは日本語でいけると言うけど、まさかカンボジアも日本語でいけるとは、予想外でした。
たまたまでしょうか。



電子手帳は、旅の間、スーツケースの底で眠っていました。



帰国後、状況を説明し、謝りながら上司に電子手帳をお返ししました。

すると

「ああ、リセットできるよ」

との軽いお言葉。


ああ、とりあえず、軽い感じで終わって良かった(;^_^A