アンコール遺跡群というのは、
9~15世紀に今のカンボジアにあったアンコール王朝が作った遺跡群で、
世界遺産に登録されています。


特に有名なのは、アンコール・ワットですが、それ以外にも沢山の魅力ある
遺跡があります。


3泊4日の強行スケジュールながら、行きたかったところは大体
行って来ることが出来ました。


アンコール・ワットなどの主要遺跡が素晴らしいのは当然のことで、
今更私が拙い文章で書く必要もないかなって思います。

なので、個人的に一番お気に入りの遺跡のみご紹介します。


『ベンメリア』という遺跡です。


アンコール遺跡群は、アンコール王朝衰退後、数百年放置されていて、
さらにポル・ポト派や内戦の影響もあり、悲惨な状態だったそうです。

ここ数十年の諸外国の修復チームによる作業によって、現在の姿に修復されたようです。

行ってみると、遺跡群のあちこちで、現在も修復作業が
行われていました。


ベンメリア、という遺跡は、その修復作業が行われておらず、現在も壊れっぱなしの
状態なんです。


その姿から『天空の城ラピュタ』のモデルになったとも言われている遺跡。
(と言われている遺跡は世界各国にあるらしいですが)


その壊れっぷりが、琴線に触れました。


鳥や虫の鳴き声がにぎやかな亜熱帯のジャングルの中。

緑色に苔むして、瓦礫と化した大きな石の山。

がじゅまるの木が残った建造物の隙間を縫って成長し、またその力で建造物が壊れていく。


人間の作った物は、こうやって自然に吸収されていくんだな、と。


寂しいような神々しいような、不思議な感覚になりました。

諸行無常、というか。



興味がありましたら、是非調べてみてくださいね。
(自分で写真をアップするのが、めんどうで・・・)