クマと妄想

３連休最終日、家でまったりしていると、地域の臨時の有線放送が聞こえてきました。

「本日11時頃、○○地区と△△地区の間付近で、熊が目撃されました。
熊は発電所へ向かっています。
付近の住民の皆さんは、外出時には鈴など音の出る物を持ち歩いて、充分に注意してください」
というような放送でした。

うちの地域では、熊が出るのは珍しくないし、そんなに近所でもないので、特に気になる放送でもありませんでしたが…なんとなく私の脳裏にはこんな光景が浮かびました。


村人「こんにちは、クマさん」
クマ「あ、どうも！こんにちは」
村人「今日はどちらまで？」
クマ「ちょっと発電所まで」
村人「そうですか、ご苦労さまです」
クマ「どうも。…それじゃ、失礼します」
作業服姿で工具類の入ったバッグを肩にかけ、立ち去るクマ。

３連休で暇を持て余しているからって、なんでこんな妄想してんだろ…と思いましたが、理由はすぐにわかりました。

「クマは発電所へ向かっています」
と言ったからです。発電所へ行くと言えば、電気工事か点検だよなと。

暇な女子を妄想に引き込まないように次からはこう言って欲しいと思いました。

「クマは発電所“方面”へ向かっています」