さて、診療に入るわけですが、

やはり緊張します。

見る限り愛想のよさそうな方でもありませんし・・・・


先生「さてと、、自己愛性パーソナリティの気がすると??」

Aki「はい。インターネットで調べたりするうちに、これだ!と思いました。」

先生「ふむふむ。」

ここで先生は、前回の女医さんのとったカルテに目を向けます。

先生「ん~君は、中学、高校とグレていたんだね~」

(ん?またそこか?)

Aki「はい。なんかよくわからないですがグレていたと思います。」

先生「ちなみに家庭はどうだったのかな?」

Aki「えーとー・・・」
  (ちょっと考えましたが、両親のどちらを話せばいいのか??これは後で、項目をもって両親の事は書きたいと思いますが、とりあえず、父の事を先に話す事にしました。。)

Aki「はい。父が自己愛性パーソナリティでモラハラがすごい人でした。」

先生「なるほど。。今、お父様は??」

Aki「昨年他界しました。」
  (こうやって、治療に来ようと思った事に父の死は大きく関係があります)

先生「あーそうですか~」

先生「逆にお母様は??」

Aki「元気にしておりますが、特にこれといっては。。」

先生「そうなんですね~」カルテをぺらぺらめくりながらなにかを書き込んでいます。。


先生「ところで、なぜ自分が自己愛性パーソナリティだと思ったのですか??」

Aki「最近、おつきあいしてる女性と上手く行かない事が多くて、というか、よくよく考えると、今までを振り返っても、なにか自分に問題があるのでは??と思ったからです。」

先生「具体的にいうと??」

Aki「ついつい、高圧的な態度をとってしまったり、相手を傷つけてしまったりするのです」

先生「なるほど。。少しお母さんの事を聞かせてもらえないかな??」

Aki「は、はぁ。」(なんだろ親父の事じゃないのかな?)

先生「君の幼かった頃、お母さんは優しくて安定していたかな??」

ふむふむ。そういえば「安定」って言葉あてはまらないなぁ。。

Aki「思いだすと、いつもなにかイライラしてて、とても怖かったです。」

先生「具体的には??」

Aki「よく怒ると無視をされました。」

先生「ふむふむ。他には?」

Aki「そういえば、私には弟がいるのですが、指にタバスコを塗られていました。」

怪訝そうな顔をする先生。

先生「それまたなんで??」

Aki「指しゃぶりが治らないので、指に塗られて、、、でも、弟は泣いてしまって、その指で目をこするので、目にタバスコが入って染みて余計に泣いていて可哀想でした。そして、それを見てる自分は、、、母が怖いというか恐怖してたのを覚えています。」

先生「はぁ~・・・」深いため息をつく先生。。

ですが、この件は多分、カウンセリングの中で話す事だろうなぁ~と。。自分でも思っていたので感情的に動く事はありませんでした。まぁ、初回で話す事になるのね。。程度でした。

先生「君は小さい頃どんなだった?」

Aki「母がそんなだったので、萎縮してたと思います。
  そしていいこちゃんでいようと思いました。」

先生「そうでしょう」

しかし感情的に揺さぶられたというか、ショックだったのは次の先生の言葉でした・・・

先生「君はね・・・・」

『お付き合いしてる女性に母親を求めてるんだよね!!』




ガ~ンガクリ


思ってもないことでした。。。