あの日から出来なくなった事の一つ

 

湯船に浸かれない

 

 

よく家族でスーパー銭湯に出向いた

 

私も息子も露天風呂が好きで

 

夜空を見上げながら二人で浸かっていた

 

気温は低く 鼻の奥までひんやりするが

 

体だけはポカポカと温かい

 

何より

 

夜空を見上げて ボーーっとする事が心地よい

 

会話は多くなかったが 二人でまったりしていた

 

いつも私が先にのぼせるので

 

息子をおいて先にあがった

 

 

今思うと

 

残された息子は一人夜空を見上げ

 

何を思っていたんだろう...

 

 

 

 

そういう思い出からスーパー銭湯でなくとも

 

家でも湯船に浸かる事が出来なくなった

 

あの時の心地よい空気感が蘇りそうな気がして出来ない

 

 

 

 

 

 

 

〇〇、

 

父さんあれからシャワーだけで済ませてる

 

幼少の頃から夜空を見て少し切なく感じるのは

 

此方に来る前の故郷を覚えてるからなのか?

 

あの時二人で見上げてた夜空へ

 

君が先に帰るとは思いもしなかった

 

 

 

もし

 

1日だけ君と過ごせる時間を貰えるなら

 

いくつもやりたい事がある中で

 

夜の露天風呂は外せないかな