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【 テーマ「かこ」について 】
「かこ」では、私が2008年9月に経験した交通事故について綴っています。
私自身がこの貴重な経験を忘れてしまいたくないから。
毎日毎日起こり続ける交通事故、そのひとつひとつ痛み・重みを
少しでも多くの人に知ってもらいたいから。
そしてこの経験を踏まえたうえで、
毎日を楽しんでいる人がいるんだということを知ってもらいたいから。
主観とエゴのかたまりですが、お付き合いいただけたら幸いです。
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異変が起きたのは、リハビリが終わって午後になってからだった。
腰に激痛が走った。
はじめは気のせいかと思ったけれど、気のせいなんかじゃない。
ちょっとでも動かそうものなら
その度に腰のあたりにビン!と痛みが走る。
こんな痛みははじめてだった。
術後の痛みとは全く違う。
腰は今回の手術で一番キーになった場所。
その場所が異常なほどに痛い。
どうしてだろう。
何もわからない不安と痛みに襲われる。
その状態を見た看護師さんが担当医を呼んでくれて、
急遽、レントゲンを撮ってみようということになった。
レントゲンを撮るために移動するにも痛い、痛いの連続。
激痛に耐えながらなんとかレントゲンを撮り終わり、担当医に診てもらった。
「骨に異常はなかったよ。
おそらく、筋肉が炎症を起こしたんだね。」
耳を疑った。
こんなに痛いのに、筋肉疲労?
つまり、重い筋肉痛、ということ?
担当医が言うことには、
弱っている筋肉を急にたくさん動かしたからだろうとのこと。
休んでいればすぐにおさまるそうだ。
骨に異常がなかった安心感と、
ちょっと筋肉を動かしたくらいで激痛が走るほど自分のからだはポンコツなのかという悲しみで、
なんだか無性に虚しくなった。