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【 テーマ「かこ」について 】
「かこ」では、私が2008年9月に経験した交通事故について綴っています。
私自身がこの貴重な経験を忘れてしまいたくないから。
毎日毎日起こり続ける交通事故、そのひとつひとつ痛み・重みを
少しでも多くの人に知ってもらいたいから。
そしてこの経験を踏まえたうえで、
毎日を楽しんでいる人がいるんだということを知ってもらいたいから。
主観とエゴのかたまりですが、お付き合いいただけたら幸いです。
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「フユー。入るよー。」
事故からちょうど3週間が経った日曜日、
すっかり車イスを乗りこなすようになったヤスとともに、
思いがけない来客がいた。
大学のテニスサークルの友人たちだ。
サークルの会長と副会長、それに先輩たち。
「わぁー!来てくれたのー!」
ベッドで横になっていた私はとてもびっくりしたけれど、嬉しかった。
できることなら飛び起きていたことだろう。
「お邪魔しまーす」
女の子の部屋に入る、ということで一応かしこまっていた彼らだったが、
普段からすっぴんで一緒に遊ぶ仲なだけに、私はちっとも気にしない。
事故に遭ったときに、動揺するみんなを取りまとめて
ほかの全員を無事に送り届けたサークル長と副サークル長。
そして、幹部が身動きを取れないなか、
私たちの家族に連絡を取ったり荷物を届けてくれたりと
迅速に行動してくれた先輩たち。
彼らがいなかったら、私は本当に死んでいたかもしれない、
そう思うと、頭が上がらない相手だ。
「本当ありがとうね。みんなのおかげだよ。」
そう言葉にはするが、いつも笑い合うばかりの仲間たちは、
やっぱりちょっと恥ずかしそうに笑いではぐらかすだけ。
それもこの仲間らしくて、楽しくて、嬉しかった。
彼らが持ってきてくれた差し入れは、とっても素敵なものだった。
2人分の、千羽鶴。
事故の次の日、「千羽鶴を折ろう」とサークル全員に声をかけて
みんなで1つ1つ折ってくれたそうだ。
その気持ちが嬉しくって、目頭が熱くなる。
みんな、優しいなぁ。
私、愛されてるなぁ。
事故に遭うまで、考えもしなかった。
世界はこんなにも優しい。
事故のときの話、サークルの近況、
「思ったより元気そうで良かった」と彼らが言うとおり、
私はもう嬉しくて、その日の体力のあるかぎり喋ったし、笑った。
ただ、声を出して笑うとおなかの傷が痛むから、
必死で声を押し殺して笑った。
「傷が痛むから声を出して笑えないんだよねー」と言うと、
そのときだけ、彼らはちょっとだけ悲しそうな顔をした。
ひとしきり話したあと、「バイトがあるから」と言って、
彼らはまた100キロの道のりを帰って行った。
私はその夜ずっと千羽の鶴たちを眺め、
mixiの日記を書いた。
どうもこんばんは!
タイトルを“A Traffic Accident―○日め―”で統一しようかと思ったけど、
思ったより入院が長くなりそうなんで
早めに諦めました(´∇`)笑
救急隊に運ばれる際には
重度が1~5で報告されるそうです。
彼氏は3~4で私は4~5だったと、
あとで聞きました。
相当重傷だったんですね。
そんなことも知らず、
入院してはじめの頃は
勝手に1ヶ月程度の入院で済むだろうと思い込んでいました。
のんきー(´Д`)笑
今日でちょうど3週間です。
土日お見舞いに来てくれた方々、
ありがとうございました!!
そして千羽鶴!!!
ちょーーーー感動したよー!(´;ω;`)
こんな周りにろくに知り合いもいない場所で、
こんな風に友人に励まされるなんて
思ってもいませんでした。
みんな、本当に本当にありがとう!
しかしお見舞いに来てくれた方々
―特に事故現場を見てた方々―は、
私たちの元気ぶりに驚いたと思います。
おかげ様で、声だけはめちゃ元気です。笑
明日からは、立ち上がる練習が始まる予定。
きっとキツイ練習なんだろうけど、
千羽の鶴たちが私を励ましてくれるので、
頑張れる気がします。
早くみんなと一緒に歩けるようになりたいなぁー☆