結論から言うと、病院は変えませんでした。

その後もプリモボランを服用することはなく、当初決断したとおり、リュープリンを続けることにしました。

身長を伸ばしたい思いは確かにありましたが、何よりも先に「年齢に見合わない変化を落ち着かせてあげたい」という気持ちがありました。

見た目の変化。
身体の見えないところの発毛はなかったものの、眉が濃くなり、顔つきも変わってしまった息子。
身長はまだ150センチほどなのに、どこか“野性的”な風貌で、幼さとのバランスが取れないことが気になっていました。

もともと言語能力に長けているところがあり、同級生と会話の好みも合わなくなってしまうのでは…そんな心配もありました。

「普通の小4として生活させたい」
その気持ちが強く、リュープリンで二次性徴を抑える治療は続ける決断をしました。主治医が最初に言ったように、これは“身長のため”ではありませんでした。

治療を続けるうちに、息子の顔立ちは少しずつ本来の年相応の幼さを取り戻していきました。その変化を見て、薬の効果を改めて実感することになりました。


ただ、身長を伸ばすことはあきらめませんでした。