月1回の定期受診がはじまりました。私は職場を早退し、息子は小学校を早退して、車でピックアップして病院へ向かう。そんな流れが毎月のルーティンになっていきました。


病院内の売店では、当時毎週読んでいた『週刊少年ジャンプ』を購入し、診察の待ち時間に読むのが我が家のお決まりでした。診察では、身長と体重を測定し、主治医の問診。その後、処置室でリュープリン投与。


息子は注射を嫌がることも痛がることもなく、「違和感はあるけど、まあ別に大丈夫かな」

投与後も特に体調の変化や副反応はありませんでした。


待合室では、思春期早発症かなと思う女の子を見かけることもありました。注射が苦手なのか、お母さんに説得されて処置室前で小さく押し問答している姿を見ると、心の中でお二人を応援していました。


通院していた病院では、同時期にリュープリン治療を受けている男の子は2人ほどだったそうで、情報交換どころか、お会いすることもありませんでした。


一方の息子はというと、先生や看護師さんと世間話をしながら注射を受けているくらいで、お若いインターンの先生の“練習台”になっているのではと思うほどでした。


受診後はよく病院内のカフェに立ち寄りました。この時間は、私にとっても小さな息抜きでした。ただ、肥満指導も受けていたので、カフェに入るところを主治医に見つからないか…少しハラハラしていたのも正直なところです。



当時参考にした書籍です