体調を崩してからの10年間、色んなことがありました。

最初は広場恐怖とパニック発作。ひどい時期は全く家から出ることができませんでした。
人混みや逃げ場のない場所ですぐ発作を起こしていました。
外出できるようになってからも、耳栓と音楽プレーヤーは常に携帯し、乗り物の中ではずっと震えていました。
発病当初は学生だったので、授業中過呼吸になることも多々ありました。社会人になってからは、発作が起きるとトイレに駆け込む日々。
この頃は病気のことを隠して働いてましたし、病識もあんまりなかったです。(なので仕事も全然続かなかった。。)
とにかく自分が病気だと認めたくない気持ちが強かったように思います。

そこから双極性障害に変わる訳ですが。
診断された時は、医師は知識のない私に「普通の状態と鬱の状態を繰り返す病気です」と説明しました。
はっきり言われたことはないですが、この時の説明で自分は双極性障害II型なのかなと思いました。(当時はとにかく知識も自覚もなかったので、これは後々思ったことです)
この頃のことは、ぼんやりとしか記憶がありません。それくらいひどかった時期です。
元々人見知りで出不精なはずなのに、色んなところに出かけていました。帰ってくるとひどい後悔で寝込み、強い希死念慮と過呼吸の発作が襲ってくる。とにかく自制できず、自分でも訳がわからなかったです。
きっと多くの人を振り回し傷つけただろうと思いますし、今でもこの頃のことを後悔しています。

症状が悪化したので、家族の強い勧めで働くことを辞め一年近く実家で静養しました。
結果的に、これが症状が良くなるきっかけになりました。家族には感謝しかありません。
最初は働いてない自分をひたすら責めて自暴自棄になっていましたが、少しずつ体が動くようになり、自分のできる範囲で資格をとったりしていました。

現在は、パートですが週5日働いています。
今も気分が落ち込んだり、動悸や胸の痛みを覚える時があります。以前ほど激しくはないですが、いなくなってしまいたいと思う時もあります。(実際、今も絶賛鬱期です)
でも、息苦しい時は、それが自分がストレスを感じているサインなのだと捉え、ストレスの原因を考えられるようになりました。それだけでもかなりの進歩!

双極性障害になって良かったとは今の私にはまだ思えませんが、この病気になって得たものもたくさんあります。
これからも、おそらく一生、波はあると思いますが、この病気と上手に付き合っていけたらなと思っています。